アメフト関学大への挑戦権懸け、立命大と関大が28日激突 関大は1年生QB須田のパスが試合のカギ握る

[ 2021年11月24日 05:30 ]

第76回甲子園ボウル
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 【Road to 甲子園ボウル 12月19日決戦】ベストを尽くした者だけが浮かべる笑顔があった。20日のトーナメント2回戦。“ホーム”福岡に関大を迎えた西南学院大は、7―72の大敗を喫した。全ての面でレベルの違いを知った戦いで、QB城代慈英(4年)が見せた働きは評価されていい。関西屈指といわれる関大ディフェンスに得意のランで対抗。唯一のTDを第2Qに奪った。

 「3本はTDを取るつもりだったので、そこは残念ですね」

 コロナ禍のため、全日本大学選手権が中止された昨シーズン。地方と聖地をつなぐ道は遮断され、本気で打倒を掲げる関西勢と戦う機会さえ奪われた。「目標がなくなって、何となく秋を迎えてしまって。九州では勝てると思ったら…」。リーグ7連覇を逃す2位。技術や体力でなく心が敗因だった。

 現在地を確かめるために欠かせない真剣勝負。同大出身のイコールワン福岡WR伊藤嵩人(24)も、関学大に敗れた2年前の一戦を分岐点としている。「あんな強いチームに勝ちたいという気持ちが生まれて、社会人でも続けようと」。母校が敗れた翌21日、2TDパスをキャッチする活躍でチームは来季から九州初の「X1スーパー」参戦。全国大会でまかれた種は、まず福岡の地で確実に芽を出している。

 地方の挑戦を退けた関大と立命大は、決勝で待つ関学大への挑戦権を懸けて、今季初めて激突する。実力は互角。立命大が高校日本一を経験したQB野沢研(4年)のパスを強みにすれば、関大はDLを中心にした守備力を前面に押し出す。

 2TD前後のロースコアが予想される中、関大のキーマンと目されるのが1年生QBの須田啓太だ。早いリリースから正確なパスを投げ、足も速い。勝負度胸もあり、落ち着いたクオーターバッキングは、1年生の域を完全に超えている。

 「関学大は組織力が高く、立命大は一人一人の能力が凄いイメージ。ただ、立命大とやる方が“狙える”ポイントは多いと思う」

 冷静な戦術眼は、強豪の司令塔にふさわしい。対して最終学年の立命大・野沢は、一番の武器に調子が戻らず、苦しんでいる。「関大戦までにパスの精度をもっと上げないと…」。ともに一度負けている「絶対王者」と再びフィールドで対峙(たいじ)するのは――。 (堀田 和昭)

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