石川遼が涙の会見 青木功会長「遼もいろいろあると思うけど…ゴルフ界をもっと盛り上げてやっていこうと」

[ 2021年11月24日 16:00 ]

<カシオワールドOP練習日>経緯説明を終え、もう一度深々と頭を下げる石川遼(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの石川遼(30=CASIO)は24日、自身の所属企業が冠スポンサーを務める国内ツアー、カシオ・ワールド・オープンの競技会場、Kochi黒潮CCで自主隔離中の違反行動について初めて公の場で謝罪するとともに、事実関係などについて自らの口で説明した。

 石川の謝罪会見を受け日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(79)は「本当に皆さん、ご迷惑をお掛けしてすみません」と謝罪。そして「遼もインタビューに答えたし、いろいろあると思うけど、私の口からはこういうことがないようにこれから選手会とJGTOといっしょにコンプライアンスを強化して、来年からそういうものも含めてゴルフ界をもっと盛り上げてやっていこうと思うんで皆さんのご協力をよろしくお願いします。この度は本当に申し訳ありませんでした」と再発防止とコンプライアンス強化を誓った。

 この日、Kochi黒潮CCのクラブハウス内に設けられた記者会見場にダークスーツ姿で現れた石川は冒頭、深々と一礼し「この度、私、石川遼が海外から帰国後の自主隔離期間14日間においてとった行動によってコロナ感染対策にご尽力をいただいているみなさまをはじめ、いつも応援をしてくださっているみなさま、そして、JGTO(日本ゴルフツアー機構)のみなさま、選手会のみなさまに多大なご迷惑をお掛けしたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪。その後、用意されていた椅子には腰掛けず、立ったまま約45分間、謝罪と違反行動に関する事実関係の説明を繰り返した。

 ジャパンゴルフツアー選手会の時松隆光(28)をはじめとしたツアー仲間に対する思いについて質問が及んだ際には「男子ゴルフ界のイメージとつなげて考えられたり、語られたりするきっかけを自分がつくり出していたとしたら本当に自分の責任は大きいと思います。本当に自分はバカだなと思います」と涙で声を詰まらせた。

 石川は既にJGTOから11月15日から1カ月間の出場停止処分を受け、ホスト大会のカシオ・ワールド・オープンを含む年内の4試合を欠場。JGTO副会長および理事の職も辞任している。
 
 「どう取り返していいのかも正直、分かりません。一番はゴルフだと思いますし、ゴルフでお見せするしかないと思っています。チャンスをいだだけるなら頑張りたいと思います。処分というよりいかに自分が今回のことを重く受け止めて行動するかだと思います」

 来季も日本を主戦場にする予定だが、ツアーへの復帰時期などについては未定。今後、どういう形で失った信頼を回復していくかは所属先のカシオなどと協議して決めていく。

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