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稲村亜美の1UPゴルフ⑨ アゴの高いバンカーからの脱出

[ 2021年10月29日 12:00 ]

稲村亜美の1UPレッスン(9)
Photo By スポニチ

 最終回のテーマはアゴの高いバンカーからの脱出法です。アベレージゴルファーにとっては、自分の身長よりもアゴが高いとかなりのプレッシャーを感じます。ところが、南秀樹コーチによると、クラブの握り方で変わると言います。右手をクラブの上から握るのがポイントになるとのことです。稲村亜美さんがそのコツを聞きました。

 稲村 見てください、この高いアゴを。私の身長よりも高いじゃないですか。どのように打てば、脱出できるんですか?

 南 通常、クラブフェースを開いて構えることで、ボールは高く上がります。したがって、これぐらいアゴが高いバンカーでも、フェースさえ開いておけば難しくはありません。ところが、アベレージゴルファーの多くはアゴにボールを当ててしまいます。その理由はバンスをうまく使えていないからです。

 稲村 バンスですか?

 南 ソールの膨らんだ部分を言いますが、サンドウエッジのバンスを砂面にぶつけるように下ろしてほしいんです。そこからボールと砂を一緒にフェースの上に乗せるイメージで振り抜くと、ボールは高く上がります。しかし、バンスが使えない人は、リーディングエッジからヘッドが下りてくるので、トップやシャンクなどのミスが出てしまいます。

 稲村 どうしたらバンスをうまく使えますか?

 南 クラブの握り方です。右手をクラブの下から握ると、ダウンスイングで手首のコックが解けます。その結果シャフトが寝てしまうので、リーディングエッジから下りてきます。それを防ぐためにもクラブを握るときは、右手を上から握りましょう。その際、右手親指と人差し指の付け根にできるラインが自分の胸を刺すようにします。このグリップだと、ダウンスイングで右手首が甲側に折れたままインパクトを迎えるため、シャフトが立った状態で下りてきます。ヘッドを上から下に下ろせば、バンスから砂面に当たるというわけです。

 稲村 なるほど右手の握り方が大切なんですね。

 南 あとはヘッドを砂面に下ろしただけで終わりにしないこと。バンカーショットに限らず、どのクラブでもフェースの上にボールを乗せて運ぶことが大切です。それをスムーズに行うためにも左肘をうまく抜くことです。具体的に言うと、フォロースルーで左肘を上に向けるのではなく、背中側の方へ引く感じです。ボールをフェース面の上で何度も弾ませるリフティングを行うときと同じヒジの使い方です。これだとフェース面が変わらないので、フェースの上にボールを乗せやすくなります。

 稲村 フェースの上にボールを乗せるイメージはなかったです。

 南 あとは前回も言いましたが、お尻の位置を下げること。稲村さんはちょっと高くなる傾向にあります。たとえ膝が肩よりも前に出る形になっても構わないので、お尻を下げて構えましょう。お尻の位置が低くなると、上半身の前傾姿勢に対して横回転でクラブを振れるので、自然とフェースの上にボールと砂が乗ってくれます。逆にお尻の位置が高いと縦回転になるので、ボールと砂をフェースの上に乗せにくいので注意しましょう。

 (取材協力・鶴舞カントリー倶楽部)


 ◆南 秀樹(みなみ・ひでき)1974年(昭49)2月21日生まれ、香川県出身の47歳。プロゴルファーだった父の影響で中学2年からゴルフを始め、香川西高卒業後に日本プロゴルフ協会のティーチングプロ資格を取得。鈴木愛、成田美寿々らを指導した実績があり、現在は岡山絵里や木村彩子らをレッスン。今年、岡山を復活優勝させた。男子は塚田陽亮と契約。

 ◆稲村 亜美(いなむら・あみ)1996年(平8年)1月13日生まれ、東京都出身の25歳。小学1年から野球を始め、トヨタ自動車のCMで見せたバッティング姿が”神スイング”と話題になる。ゴルフ歴6年。ゴルフ情報番組もMCなどで活躍。1Wの平均飛距離は230ヤード。

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