植竹 1差2位発進、ツアー初Vへ偉大な先輩・松山&高木美から刺激

[ 2021年10月29日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ISPSハンダ・ガツーンと飛ばせ第1日 ( 2021年10月28日    茨城県 美浦GC=6988ヤード、パー71 )

<ISPSハンダ・ガツーンと飛ばせ第1日>6アンダーでホールアウトし笑顔の植竹(撮影・沢田 明徳)
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 ツアー未勝利の植竹勇太(26=セガサミーホールディングス)が6バーディー、ボギーなしの65で回り首位と1打差の2位につけた。香妻陣一朗(27=国際スポーツ振興協会)、大西魁斗(23=フリー)ら4人が66で3位。ラヒル・ガンジー(43=インド)が64で単独首位に立った。

 1メートル63、63キロの小兵が小気味良いゴルフで好発進した。65で回った植竹は「パットが良かった。ストレスのないラウンドができた」と相好を崩した。

 傾斜のきついグリーンを攻略した。インから出て11番で10メートルをねじ込み、後半は5番で5メートル、7番で4メートルを沈めた。9月のフジサンケイ・クラシックでクロスハンドに変えてから好調を維持するパットでチャンスを確実にものにした。

 北海道幕別町出身。小学生時代に所属したサッカー少年団「札内北FC」で1学年上に、中学まで“二刀流”だったスピードスケート女子の高木美帆(27)がいた。ポジションは同じFWとサイドハーフ。一緒に練習し高木の能力の高さを感じていた。「足がめちゃくちゃ速かった。こんなになるとは思わなかったけど、努力も凄くしていた」。卒業後は連絡を取っていないが、18年平昌五輪で金、銀、銅3個のメダルを獲得するなど世界で活躍する先輩に刺激を受けている。「親からも“美帆ちゃんの活躍は凄いぞ”と言われるんです」と苦笑いした。

 先週の米ツアーZOZOチャンピオンシップでは補欠で待機した。出場はかなわなかったが、練習中に東北福祉大の先輩・松山英樹(29=LEXUS)のショットを間近で見て「本当にレベルが高い」と世界レベルを体感。モチベーションが高まった。

 3月に小中学校時代の同級生・裕加(ゆか)夫人(26)と結婚し、一家の大黒柱としての自覚も芽生えている。今季は3度トップ10入りし賞金ランキング47位。「優勝したい。4日間こういうゴルフを続けられたら」と残り3日間を見据えている。

 ◇植竹 勇太(うえたけ・ゆうた)1995年(平7)10月16日生まれ、北海道幕別町出身の26歳。帯広柏葉高2年時の12年に北海道ジュニア、北海道高校選手権に優勝。東北福祉大では比嘉一貴と同期。17年国体で団体と個人で優勝。同年の北海道アマ優勝。17年にプロ転向。1メートル63、63キロ。

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