NFLから全勝チームが消滅 カージナルスが8戦目で初黒星 パッカーズは7連勝

[ 2021年10月29日 13:13 ]

殊勲のインターセプトをマークしたパッカーズのダグラス(左)を祝福するロジャース(AP)
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 NFLは28日、アリゾナ州グレンデールで第8週の1試合を行い、パッカーズ(NFC北地区)が23―20(前半10―7)で地元のカージナルス(NFC西地区)に競り勝って7勝1敗。開幕戦ではセインツに3―38で敗れたが、そのあとは7連勝を飾った。

 カージナルズは47シーズンぶりに開幕7連勝を飾っていたが今季8戦目で初黒星。1974年の前回も7連勝のあとの第8戦でカウボーイズに14―17で敗れていたが、今回もまた「3点差」で連勝がストップした。

 試合は接戦。2011年のスーパーボウルでMVPとなっているパッカーズのQBアーロン・ロジャース(37)はパスで2つのTDをマークしたが、3点をリードしていた第4Qの残り3分26秒、敵陣1ヤード地点で迎えた第4ダウンでのギャンブルプレーではエンドゾーンにいるターゲットを狙ったパスを失敗。カージナルスはこのあと11回のドライブでパッカーズ陣内8ヤード地点までボールを進めていた。

 そしてQBカイラー・マーリー(24)は残り12秒、逆転のTDを狙ってエンドゾーンにいたWRのA・J・グリーン(33)にパスを投げたが、パッカーズのCBラスール・ダグラス(26)がこれをインターセプト。FGを狙っていれば少なくとも同点の場面だが、パスを投げる時間がわずかに残されていたことが、カージナルスにとっては裏目となった。

 ダグラスはチームに故障者が続出したために今月6日に契約を交わして登録された選手。今季開幕直後にはこの日の対戦相手となったカージナルスの練習チーム(プラクティス・スクワッド)に入っていた実績のない無名選手だったが、大事な試合で2019年のドラフト全体トップに指名されたマーリーのパスを寸断してチームに勝利をもたらした。

 マーリーのパス獲得は前半こそ73ヤードだったが、後半は201ヤード。最後のドライブは自陣エンドゾーン目前からで、これを勝機が見い出せる場所にまで進めたものの、最後はこの日2つ目のインターセプトに泣いた。

 なおカージナルスが敗れたことで第8週を迎えた時点でNFLから全勝チームが消滅。現時点ではパッカーズ、バッカニアーズ、ラムズ、カウボーイズを含めた5チームが1敗を堅持しているがすべてNFCのチームで、AFCではすでに1敗チームも消えてベンガルズ、レイダース、タイタンズ、レイベンズ、ビルズ、チャージャーズの6チームが2敗で並んでいる。

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