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【スケートボード】メダルラッシュ!強さの秘密は日本人に合う地道練習―本間章郎の目

[ 2021年8月5日 05:30 ]

東京五輪第13日 スケートボード女子パーク ( 2021年8月4日    青海アーバンスポーツパーク )

<東京五輪 スケートボード・パーク>日の丸を広げる四十住さくら(右)と開心那(撮影・小海途 良幹)
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 四十住は決勝で540を入れたことが一番の勝因になった。全体的に安定感があり、ランの内容全ての完成度が高かった。構成は成功率の高い技を中心に組み、難度の高い技を持ってきた後半も崩れなかった。採点の対象となる技数に加え、スピードや高さが総合的に評価された印象だ。1回目からいきなり攻めたことで、決勝全体が非常に見応えのある展開になった。

 開は延期の1年で身長が高くなり、スピードにも乗れるようになった。彼女が得意とするグラインド系のトリックは通好みの凄く難しい技。板の回転技のキックフリップインディとともにノーミスで決め切ったことが評価につながった。岡本は最後にミスした技に挑まなくても表彰台に立てたと思うが、金以外は狙っていなかったのだろう。今回は残念だったが、540のパイオニアである岡本の存在が女子パークのレベルを引き上げたことは間違いない。

 日本のスケートボードの若年層化には転換期がある。以前は日本の大会に出る選手は10代後半から20代が多かったが、それを壊したのが今回テレビ解説でも有名になったプロスケーターの瀬尻稜。彼はスキルそのものが別格だった。中学生で全日本トップになり、彼を追って若年層が増えた。その後に続いた堀米雄斗らはインターネットが普及し、世界の最前線のスケートシーンをSNSを通して把握できたことで成長した世代だ。

 スケートボードは派手に見えるが、地道な練習が何万回も必要。日本人はそういった作業に元々向いていた。堀米や女子の西村碧莉らが米国に渡って大会に出場する道をつくったことで、米国、ブラジルに匹敵する素質が花開いた。

 女子に関しては五輪の採用を機に大会自体が増えたことも影響しているかもしれない。以前は女子選手がいなかったため性別で分けず、西村は男子に交ざって大会に出ていたくらいだった。加えて、日本のスケートボード環境は少し前まで最底辺だったが、新潟や茨城などパーク施設が徐々に整ってきたことも躍進につながったと言える。(日本スケートボード協会競技委員)

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