内村航平が黄金調整、選手村→NTC→選手村 予選から中9日の決勝見据え

[ 2021年7月18日 05:30 ]

東京五輪で金メダルを目指す内村
Photo By スポニチ

 東京五輪の体操男子種目別鉄棒に出場する内村航平(32=ジョイカル)の黄金調整プランが17日、判明した。男子予選は24日に行われ、同種目の決勝は8月3日。中9日となるため、18日に選手村に入村し、予選後に一度、退村。練習拠点の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で調整し、今月末に再び選手村に戻って決勝に備える。

 キングが万全の態勢で世界の頂へ突き進む。体操ニッポンでは64年東京大会で日本選手団の主将を務めた小野喬以来、史上2人目となる4大会連続の五輪出場。種目別鉄棒の1種目のみで自国開催の夢舞台に立つ内村は、地の利を最大限に生かすつもりだ。

 体操日本代表は18日に東京都中央区の選手村に入村。21日には有明体操競技場で本番会場練習に参加し、開会式翌日24日の男子予選に備える。団体決勝は26日、個人総合決勝は28日と試合が続くため、団体メンバーは予選後も選手村に残るが、内村は別行動となる。

 鉄棒の決勝は予選から中9日の8月3日に行われる。内村は予選後に一度、選手村を離れて普段の練習拠点であるNTCで調整。リカバリーやリフレッシュに努め、慣れた環境でトレーニングを積む。その後、7月末に再入村して決勝に臨む予定だ。過去に出場した五輪3大会は北京、ロンドン、リオデジャネイロと海外での開催に加え予選、団体、個人総合とフル稼働。大会期間中は選手村が拠点だったが、東京開催の今大会は、期間中も普段通りの環境を整えることが可能になった。

 H難度の大技「ブレトシュナイダー」を完全に習得し、6月の全日本種目別選手権の予選では、現行ルールで世界最高得点となる15・766点をマークした。3大会連続の金メダル、自身初の五輪種目別タイトルへ、ライバルは自分自身。「満足する演技を追求したい」。理想を体現するため、完璧な状態に仕上げていく。

 《卓球、柔道などもNTC拠点》メダル獲得が有望視される卓球や柔道、レスリングなどの日本代表は選手村に滞在せず本番に臨む。NTCや村外の宿泊施設が拠点に。移動負担の軽減や、使い慣れた練習施設での調整が目的だ。選手らは「分村」を含めた選手村に入ることが原則だが、組織委員会が適切な新型コロナ感染対策を講じていると認めた施設には宿泊が可能。ある競技団体の関係者は、海外勢を含めた選手や関係者が多数集まる選手村では「感染が心配」と明かした。

続きを表示

この記事のフォト

2021年7月18日のニュース