川淵三郎氏 東京五輪の無観客開催にチクリ「だったら日本でやる必要なかった」

[ 2021年7月18日 18:36 ]

東京五輪選手村の村長を務める川淵三郎氏
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 東京五輪選手村の村長を務める川淵三郎氏(84=日本トップリーグ連携機構会長)が17日放送のテレビ東京「FOOT×BRAIN」にゲスト出演。緊急事態宣言が再び東京に発令されるなか、首都圏では無観客での開催が決まった本大会について「スポーツイベントで一番必要なのは優秀な選手と環境。そして何と言っても観客。無観客だったら日本でやる必要がなかった」とコメントした。

 川淵氏は番組内で東京五輪について「無観客だったら開催しない方がいいとずっと言ってきたんですよ」とひと言。「それは何故かっていうと、選手の気持ちからすればお客さんがいない中で試合するっていうのは、本当に最後の普段発揮できないようなチカラがそこには出ないんですよね。火事場の馬鹿力みたいなことは、お客さんがいてはじめて起こるんですよ」と説明した。

 さらに「スポーツのイベントで一番必要なのは優秀な選手と環境。そして何と言っても観客なんです。だから観客がいないぐらいなら日本でやる必要がなかったワケでね」とチクリ。「そういう意味では観客をどんなに少なくでも入れて欲しいってずっと言い続けてきた。ここまできたら東京都でこれだけどんどん感染者数が増えてるんでね、まぁそのことはあまり口に出さない方がいいなって、なるべく僕は発言することを戒めてたんです」と観客の重要性を力説した。

 ◇川淵 三郎(かわぶち・さぶろう)1936年(昭11)12月3日生まれ、大阪府高石市出身の84歳。三国丘高―早大―古河電工。サッカー日本代表FWとして64年東京五輪ベスト8など国際Aマッチ26試合8得点。日本代表監督などを経て91年にJリーグ初代チェアマンに就任。日本サッカー協会会長、東京都教育委員、首都大学東京理事長、日本バスケットボール協会会長などを歴任した。

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