五十嵐カノア「いつも通りのサーフィン」 東京五輪で貫くルーティン明かす

[ 2021年7月18日 15:58 ]

リモート取材に応じた東京五輪サーフィン日本代表の五十嵐カノア
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 東京五輪で初めて実施されるサーフィンの日本代表「波乗りジャパン」の五十嵐カノア(23=木下グループ)が18日、リモート取材に応じ、開幕まで5日に迫った本番へ「今までの中で一番調子が良い。もう準備はできている」と待ち望んだ。

 プレッシャーを力に変えてきたという五十嵐。「良いパフォーマンスを見せたい、良い成績を残したい」との思いから、時には眠ることができない夜もあった。そんな重圧を楽しみに変えたのが、コロナ禍による昨年の自粛期間。大会が中止になり、考える時間が増えたことで、自分自身と向き合った。出した答えは「(五輪は)大切なことだから、プレッシャーが出る。逃げていても、もったいない。プレッシャーを力にする」。それからは、重圧が「面白い。それが勝負」と感じるようになった。

 初となる夢舞台でも、ルーティンは変えない。五輪へ持っていくボードの数は、普段参戦しているチャンピオンシップツアー(CT)の時と同じ12本。五輪は特別な大会のため、当初は19本を持って行く予定だったが、心がけたのは「いつも通りのサーフィン」。持参するバッグ、衣服も普段と同じものにこだわった。

 体重は“五輪仕様”に変えた。通常は79キロで大会に挑むが、今回は2キロ減となる77キロ。「速いサーフィンを見せたい。スピードが出るように少なくした」という。

 今夏の祭典を「世界のトップアスリートが東京に来ていて、世界で一番のスポーツのイベント」と表現する五十嵐。見据えているのは、表彰台の頂点だ。「4年間くらい、朝起きてから寝るまで、全部やることが金メダルを獲るための準備だった。それをしただけで、自信が出る。楽しみ」と意気込んだ。

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2021年7月18日のニュース