IOCバッハ会長が来日 到着ロビーに姿見せず空港離れる

[ 2021年7月8日 13:58 ]

IOCのバッハ会長(AP)
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 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が8日、東京五輪に備えて羽田空港着の航空機で来日した。先にロンドンから到着した英国選手団が抗原検査などの入国手続きを終えて約2時間後にロビーに姿を見せたのに対し、バッハ会長は25台ものスチール・ムービーカメラが待ち構えていた報道陣の前には現れなかった。1時間程度で空港を離れたとみられ、都内のホテルに入った。

 バッハ会長の来日は昨年11月以来で、この日は東京五輪・パラリンピック組織委員会、政府、東京都などが夜に開く予定の5者協議にオンライン形式で参加予定。ホテルで3日間隔離後、組織委などとの会合を重ね、国連で決議された「五輪休戦期間」が始まる16日に被爆地の広島市を訪問する方向で調整している。17日からのIOC理事会、20日からのIOC総会を経て、23日に五輪開幕を迎える。

 政府は12日から東京都に通算4度目となる緊急事態宣言を再発令する方針で、東京五輪は宣言下での開催となることが確実。最新の感染状況に応じて観客の扱いを決める5者協議では、原則無観客での開催方針を固めるとみられる。前回6月21日の5者協議では、観客数は東京都などへのまん延防止等重点措置の解除を前提に「収容定員の50%以内、最大1万人」と決まっていたが、重点措置の延長や緊急事態宣言の場合は「無観客を含めた対応」を取ることで合意していた。

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2021年7月8日のニュース