スタンレー杯決勝でライトニングが2季連続3回目の優勝 カナディアンズに4勝1敗

[ 2021年7月8日 12:36 ]

今プレーオフ全体でのMVPとなったライトニングのGKバシレフスキー(AP)
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 北米アイスホッケーリーグ(NHL)の王者を決めるスタンレー杯決勝は7日、米フロリダ州タンパで第5戦を行い、セントラル・ディビジョン3位から勝ち上がった昨季の覇者ライトニングが、今季ノース・ディビジョン4位からプレーオフを勝ち抜いてきたカナディアンズを1―0で下して4勝1敗。スターズを4勝2敗で退けた昨季に続き、2季連続通算3回目のリーグ制覇を達成した。

 ライトニングはアマリー・アリーナに詰めかけた地元1万8000人の前で全選手が奮起。両軍無得点で迎えた第2Pの13分27秒にFWロス・コルトン(24)が先制ゴールを挙げると、ロシア出身のGKアンドレイ・バシレフスキー(26)が22セーブで今ポストシーズン5回目の完封を達成してこの1ゴールを守り切った。

 バシレフスキーは昨季のスタンレー杯決勝を含めてシリーズを決着させた試合では5回連続で完封。プレーオフ全体のMVPとなる「コン・スマイス賞」を受賞した。GKとしては2012年のジョナサン・クイック(キングス)以来、9年ぶり通算17人目の受賞。今ポストシーズンでライトニングはパンサーズを4勝2敗、ハリケーンズを4勝1敗、アイランダースを4勝3敗で退けて勝ち上がり、カナディアンズとの最後のシリーズの5試合ではわずか7失点で頂点に立った。

 2季連続の優勝は2016、17年のペンギンズ以来。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が10月から1月、レギュラーシーズンの試合数が82から56、さらにカナダに本拠地を置く7チームだけのディビジョン編成など、例年とは違った日程とシステムの中で最後に笑ったのは昨季同様にライトニングだった。

 リーグ最多の35回目のスタンレー杯決勝進出(優勝過去24回)を果たしていたカナディアンズは健闘したものの敗退。1993年以来となる覇権奪回はならなかった。

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