青山・柴原組 日本女子ペア初のウィンブルドン4強!70年沢松姉妹超え!五輪も期待大

[ 2021年7月8日 05:30 ]

女子ダブルス準々決勝で勝利し、手を振る青山(右)、柴原組(共同)
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 テニスのウィンブルドン選手権第9日が7日、英ロンドンのオールイングランド・クラブで行われ女子ダブルス準々決勝で青山修子(近藤乳業)柴原瑛菜(橋本総業)組がマリエ・ブズコバ、ルーシー・ハラデツカ組(チェコ)を7―6、7―5で下し、日本女子同士のペアで1970年大会8強の沢松順子、和子姉妹を上回る初の4強入りを果たした。

 日本女子のペアとして51年ぶりに8強入りした青山、柴原組が「テニスの聖地」で初めて準決勝への扉を開けた。33歳の青山は「日本人ペアで初(の4強)というのは素直にうれしい。最後はかなりメンタル的にもタフだったが、2人で諦めずにプレーできたので勝利が転がり込んできた」。23歳の柴原とともに伝統ある舞台で新たな歴史を刻んだ。

 追い込まれてからの勝負強さが光った。第1セットは4―5の第10ゲームでセットポイントを握られたが、突然の雨でリズムを乱した相手と対照的に粘りで耐えた。約15分の中断があっても集中力を切らさず、タイブレークの末に競り勝った。

 一進一退の第2セットも相手のセットポイントをしのぎ、流れを引き寄せた。第12ゲームは何度もマッチポイントを逃したが、青山は「落としても6―6だから」と割り切って考え、6度目のチャンスで勝負を決めた。

 ペア結成2年で今季ツアー4勝。東京五輪にも出場する2人の勢いは止まらない。準決勝に向けて柴原は「プレッシャーは絶対にある。それを受け止めてチャレンジしたい」と意欲をみなぎらせた。

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2021年7月8日のニュース