笹生を全米女子OP優勝へ導いたパター 最高級素材GSSを削り出した逸品

[ 2021年7月8日 05:30 ]

ピレッティエリートポテンザツアーオンリーGSSを持つ笹生優花
Photo By 提供写真

 先月の全米女子オープンで笹生優花(20=ICTSI)が畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)とのプレーオフの末、日本女子3人目となるメジャー制覇を果たしたことは記憶に新しい。その笹生使用のパターが「ピレッティエリートポテンザツアーオンリーGSS」=写真。最高級素材GSS(ジャーマンステンレススチール)を削り出した、1本49万5千円の逸品だ。ピレッティの国内正規販売代理店のサンヴァリィには、優勝直後から問い合わせの電話が殺到したという。同社の山口文隆営業部長は「メジャー制覇の影響力と、これだけ高価な商品をサッと買われる方がこんなにたくさんいらっしゃることに驚きました」と目を丸くする。

 笹生とピレッティの出合いはアマチュア時代の2017年。同社の谷龍社長が才能を見初めて用具提供を始めて以来、パターはピレッティ一筋だ。笹生のパターへのこだわりポイントは“柔らかさ”。「フォルム、打感、音などすべてに柔らかさを求めていて、フェースミーリングは溝が深くソフトな感触のディープミルド。ソール幅も2ミリ厚くして全体的に丸みを持たせています。構えたときの安心感を特に気に入ってくれていますね」と山口氏。アマチュア時代以来の付き合いから、今年2月には晴れて正式にスポンサー契約を締結。「谷社長がゴルフに一途な笹生プロに感銘を受け、純粋に応援したいという気持ちだけです。社長は先日の全米女子プロでも、笹生プロからのリクエストでお気に入りのコーヒーやみそ汁を持って応援に行きました」。笹生をメジャーVに導いたパターは、その“ファミリー”とともに間近に迫った東京オリンピックでも心強い応援団になるに違いない。

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