9秒95の快挙から一夜、山県亮太が桐生祥秀との友情ライン交換を明かす

[ 2021年6月7日 12:05 ]

陸上男子100メートルの日本新から一夜明けた山県亮太は、前夜は眠れなかったと言いつつも、鳥取空港で明るい表情を見せた
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 陸上の布勢スプリントで男子100メートルの日本新記録9秒95を出した山県亮太(28=セイコー)が7日、快挙から一夜明けて鳥取空港で取材に応じた。前夜は祝福メールの返事などでほとんど寝られなかったという。その中には、桐生祥秀(25=日本生命)からのメッセージがあったことを明かした。

 「桐生からラインが来ましたよ。“盛り上げますね”って。だから、“桐生が決勝を棄権したから、代わりに盛り上げといたよ”って返しました」

 17年9月に、桐生が日本人初の9秒台となる9秒98を出した際に、山県はその日のうちに祝福メールを送った。桐生は、悔しさを隠して自分を称えてくれたことに、感謝をしていた。2人には、13年以降の100メートル戦線を引っ張ってきた強い自負がある。16年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダルの中核も担った。「9秒台」の期待を常に背負ってきた2人だからこそ育まれた強いきずながあるだけに、山県は「いろいろあったので感慨深いですね」と戦友からの連絡を喜んだ。

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2021年6月7日のニュース