スケボー堀米雄斗 五輪前の世界選手権で初優勝「勝てたことは自信になる」

[ 2021年6月7日 16:45 ]

スケートボード・ストリート世界選手権最終日 ( 2021年6月7日    イタリア・ローマ )

スケートボード・ストリートの世界選手権・男子で優勝し笑顔を見せる堀米雄斗(AP)
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 東京五輪予選対象大会最終戦として行われ、男子決勝は五輪出場を確定させていた堀米雄斗(22=XFLAG)が36・75点で初制覇し、女子の西村碧莉(19=木下グループ)とアベック優勝を飾った。

 堀米は45秒間のランで2回ともミスが続いて出遅れたものの、一発技を競うベストトリックで高難度の技を連発。2、3、4回目で9点台をそろえる貫禄を見せた。堀米はマネジメント会社を通じて「今回の判定の傾向だとランで一度でもミスがあると得点が出ない感じだったので、ランにミスが出た時点で、ベストトリックに注力しようという切り替えをしました。そこで一つでも高難度のトリックを出せば十分追い上げられるとわかっていたので、決勝の最中にそうした切り替えができたことは収穫。1本ずつ追い上げながら、最後に自分が今回一番出したいと思っていたトリックに乗れました」と振り返った。

 表彰式では君が代が流れ、「世界選手権に勝ったんだなと実感しました。自分の力で流せたのでうれしかったですね。いつも自分の為に滑ってきたけど、今回初めて国旗をまとって表彰台に立ったので、国を背負う日本代表としての気持ちも強くなりました」と自覚も十分。絶対王者のナイジャ・ヒューストン(米国)を下しての優勝は18年のストリートリーグ(SLS)以来で「今回もギリギリの接戦でした。その中で勝てたのはやはり自信につながるし、今一番強い選手の勢いを止められたことは大きい」としつつ、「誰がどのトリックを五輪で出してくるかだいたい分かったし、全体的にコンテストのレベルが上がっているのも感じたので、さらに引き締めないといけない」と地元開催の五輪金メダルを見据えて自らに言い聞かせた。

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