服部道子氏、内容良かった笹生 カット打法で左曲がり修正

[ 2021年6月7日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン第3日 ( 2021年6月5日    カリフォルニア州 オリンピック・クラブ=6486ヤード、パー71 )

3日目を終えて1打差の2位となった笹生(AP)
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 【服部道子 メジャーの風】笹生選手が鬼門の3日目をうまく乗り切りました。この日はスコアこそ伸ばせませんでしたが、内容は良かったと思います。6、15番では重圧のかかる2~3メートルのパーパットをしっかりと沈め、7番ではダウンヒルの難しいバンカーからのアプローチをピンそばに寄せて、バーディーを奪いました。前半、ボールが少しつかまりすぎて、左に行っていたショットも途中からしっかりと対応。左足を開いて、ダウンからインパクトにかけて腰を回しやすくし、カット気味に振り抜くことで方向性重視のストレートボールに修正していました。

 彼女は海外の大きな試合では、3日目に後退するケースが目立っていました。でも4月のロッテ選手権で元世界ランク1位のコ選手と、3日目にプレッシャーのかかる最終組で一緒に回った経験がこの日のプレーにつながったと思います。その時に優勝したコ選手から、ピンチでの対処法やメンタルコントロール、プレー以外の時間の使い方など多くを見て学ぶことができたのではないでしょうか。

 首位のトンプソン選手はショットが曲がりだすと、続いてしまう傾向があります。それがパットにも影響してくる。オリンピック・クラブはボギーが出るとボギー列車に乗りやすいタフなコースなので、そういう意味では笹生選手も立ち上がりが重要になります。(東京五輪日本代表女子コーチ)

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2021年6月7日のニュース