サニブラウン 五輪イヤー10秒25発進、1年8カ月ぶり実戦「感覚取り戻せた」

[ 2021年6月2日 05:30 ]

男子100メートルに出場したサニブラウン・ハキーム(中央)
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 陸上男子100メートルで9秒97の日本記録を持つサニブラウン・ハキーム(22=タンブルウィードTC)が5月31日、米フロリダ州ジャクソンビルで行われた競技会の100メートルに出場し、追い風3・6メートルの予選1組で10秒25の4着だった。

 五輪イヤーの第一歩をようやく踏み出した。「60メートルから後半は間延びしちゃった」と中盤で失速しながらも、「本当に気持ちよかったし、感覚を取り戻せた。タイムは全然気にしていない」と明るかった。約2週間前の大会は左太腿裏の疲労感で欠場。この日が19年10月終了の世界選手権以来、約1年8カ月ぶりの試合で、「(昨年は)体づくり、動きづくりから始めて、本当に長かったかな」と感慨にふけった。

 既に100メートルと200メートルで東京五輪の参加標準記録を突破し、6月24日からの日本選手権(大阪市)で3位以内に入れば初の五輪切符をつかむ。体に搭載する桁外れのエンジンで「実戦不足」の壁を乗り越える。

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