緊急事態宣言延長濃厚、五輪無観客開催へ 大会直前7月上旬まで延ばすリバウンド抑制案も

[ 2021年5月22日 05:30 ]

無観客で行われた陸上の五輪テスト大会
Photo By スポニチ

 政府内で21日、東京や大阪など9都道府県に発令されている新型コロナウイルス感染対策の緊急事態宣言を巡り31日までの期限内で全面解除するのは困難との見方が浮上し、再延長論が強まった。

 菅義偉首相はこの日、沖縄県を緊急事態宣言の対象に追加すると表明。期間は23日から6月20日までとした。既に宣言下の9都道府県に関しては「感染状況を見極めて(期限を迎える)月末にも判断する」と述べた。

 再延長は避けられないとの見方が政府内や専門家の間では強く、沖縄の期限に合わせて6月20日まで3週間延長する案や、東京五輪前にリバウンド(感染再拡大)させないために7月上旬まで延長する“五輪シフト”案が取り沙汰されている。

 6月には五輪の観客数の上限について結論が出る予定。4月に結論を出す見通しだったが、東京に宣言が発令され先送りされていた。宣言下での判断を余儀なくされた際には「さすがに観客の受け入れは厳しい」と、関係者は無観客が現実的な選択肢になるとの見方を示した。

続きを表示

2021年5月22日のニュース