照ノ富士 大関復帰場所Vお預け 物言い、協議、軍配差し違えで遠藤に敗れ2敗、V争いは千秋楽決着

[ 2021年5月22日 17:51 ]

<夏場所14日目>下手投げで遠藤(右)に敗れた照ノ富士(撮影・村上 大輔)
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 大相撲夏場所は22日、東京・両国国技館で14日目の取組が行われ、1敗で単独トップの大関・照ノ富士(29=伊勢ケ浜部屋)が3敗の遠藤(30=追手風)に下手投げで敗れ2敗目。勝てば2場所連続4度目の優勝だったが、明日の千秋楽に持ち越しとなった。遠藤と結びの一番を制した大関・貴景勝(24=常盤山)が3敗を守り、優勝の可能性を残した。千秋楽は照ノ富士と貴景勝が結びの一番で直接対決。遠藤は大関・正代(29=時津風)と対戦する。

 照ノ富士と遠藤の一戦は、白熱した取組となった。立ち合い後、遠藤に圧力をかけられた照ノ富士はしのぐ形に。劣勢も意地で巻き返し、遠藤を土俵際投げ掛けにいくとほぼ同時に倒れた。

 軍配は照ノ富士となったがすぐさま物言いが。照ノ富士の右肘、裏返った遠藤の背中が同時に落ちたような展開で、協議の末、行司軍配差し違えで遠藤が下手投げで勝利。照ノ富士は2敗となった。

 現行のカド番制度で大関に復帰したのは過去7人(8例)いるが、復帰場所で優勝した例はない。照ノ富士は千秋楽で史上初の復帰場所での優勝を目指す。

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