早稲田佐賀ラグビー部始動!山下監督のもと花園目指す

[ 2021年5月6日 11:38 ]

山下監督の指示を聞く選手たち
Photo By スポニチ

 佐賀県唐津市の早稲田佐賀高校にラグビー部が創設され、4月から始動した。マネジャー含めて約20人が仮入部している。東福岡から早大に進み、トップチャレンジリーグのコカ・コーラでも活躍した山下昂大監督(31)の指導のもと、花園を目指す。

 唐津から佐賀県のラグビー界に新風を吹き込む挑戦が始まった。部員はマネジャーも含めて約20人。未経験者の方が多いという。山下監督は「この子たちがどこを目指すかによって、しっかりと僕もコミット(約束)してあげたいのはありますね」と話した。

 開校10周年記念事業の一環として早稲田ブランドと縁の深いラグビー部が創部された。佐賀の高校ラグビー界は昨年度まで花園に39年連続49度の出場実績がある佐賀工が君臨している。15年W杯日本代表の五郎丸歩ら、数多のトップ選手も輩出してきた。指揮官は「3年で(花園に)行きたいなら簡単なことではない。そのレベルの強度の練習をしないといけない」と表情を引き締める。

 未経験者が多いためラグビーボールを使って鬼ごっこをするなどゲーム形式も取り入れつつ、ボールの投げ方、ラックの定義についてなど、一から指導する姿があった。山下監督は「詰め込み式にはしたくない。選手ファースト」とコミュニケーションを取ることを意識している。

 経験者の選手が未経験の選手にレクチャーする姿もあった。経験者の池田恭盛(きょうせい・1年)は「(未経験者には)マイナスな言葉はかけない。プラスな言葉で、みんなで技術を向上して3年になればサコウ(佐賀工)を倒して花園に行きたい」と目をギラギラさせる。1メートル72、105キロで中学時代はフッカー、プロップとして活躍。「No・8をしてみたいんです」と野心的だ。

 未経験者の選手も奮闘中だ。関谷結希(ゆうき・1年)は中学時は卓球部。19年に日本で開催されたラグビーW杯を見て「楽しそうだと思った」と高校ではラグビー部を選んだ。「凄く楽しいですし、全然基礎を知らないので、監督に教わったことをしっかり体現できるようになりたい」と話す。「経験者の子がいい声かけをしてくれる。凄く勉強になります」と感謝していた。

 ◇山下 昂大(やました・こうた)1990年(平2)1月26日、福岡県出身の31歳。東福岡では3年時に全国高校ラグビー選手権で日本一。2年時は準優勝。早大では主将。トップチャレンジリーグのコカ・コーラでも主将を務める。ポジションはフランカー。

続きを表示

2021年5月6日のニュース