広中 女子1万で初五輪!キャリア2戦目の日本一「自分らしい走りできた」

[ 2021年5月4日 05:30 ]

東京五輪代表選考会兼陸上日本選手権1万メートル ( 2021年5月3日    静岡市・静岡スタジアム )

31分11秒75で優勝した広中璃梨佳
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 女子は広中璃梨佳(20=日本郵政グループ)が31分11秒75で優勝。東京五輪参加標準記録(31分25秒00)を切り、3位以内という条件を満たして東京五輪初代表を決めた。2位の安藤友香(27=ワコール)も31分18秒18で初切符をつかんだ。新谷仁美が既に出場資格を持ち、代表3枠が埋まった。

 広中のピンクの帽子がいつも以上に絵になった。両手を広げて、トップでゴールした。タイムは31分11秒75。東京五輪参加標準記録の31分25秒00を突破した。今夏の祭典の出場権をつかんだ。

 「挑戦者として臨んで、自分らしい走りが最後までできたんじゃないかと思う」

 序盤から積極的に引っ張った。5400メートル以降は安藤と一騎打ち。8000メートルから並走し、残り3周で「いけると思ったところで仕掛けた」と動いた。観衆の拍手もスパートを後押しする。昨冬の日本選手権5000メートルで田中希実に敗れ、わずか1秒36差で五輪代表を逃した。一時は「目標を失った」という悔しさを晴らした。

 大器と騒がれた長崎商時代から帽子がトレードマークだった。中学時代、母・奈利子さんに買ってもらい、以後、試合では必ずかぶる。その姿にほれ込み、社会人で能力を開花させたのが日本郵政グループの高橋昌彦監督。類いまれな身体能力に驚かされてきた。

 「彼女は朝の安静時の脈拍が1分間に30前後しかないんです」
 60~100とされる一般人の半分以下。長距離選手でも30前後は突出した低さだという。心肺機能の高さが、1万メートル挑戦1年目、キャリア2戦目での五輪切符を実現させた。

 20歳の才能は底知れない。「1万メートルは、本命の5000メートルのためのスタミナづくりで始めた」と、狙うはダブル代表だ。権利獲りがかかる6月の日本選手権で、再び帽子が映える瞬間が訪れそうだ。

 ◆広中 璃梨佳(ひろなか・りりか)2000年(平12)11月24日生まれ、長崎県大村市出身の20歳。長崎商高3年時に全国高校駅伝1区区間賞。出場した駅伝では区間賞を獲得する駅伝女王の異名を持つ。5000メートルでも東京五輪参加標準を突破。レース時に必ずキャップをかぶるのがトレードマークになっている。自己ベストは5000メートルが日本歴代3位となる14分59秒37。

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