羽生 超大技4回転半、公式練習で国内初披露 6度転倒も来季投入へ第一歩

[ 2021年4月18日 05:30 ]

フィギュアスケート世界国別対抗戦最終日 ( 2021年4月17日    丸善インテックアリーナ大阪 )

フィギュアスケート世界国別対抗戦最終日 エキシビションの練習で4回転アクセルに挑戦した羽生は天に手を伸ばし何かをつかむしぐさを見せる(撮影・小海途 良幹)
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 前日に男子フリーを終えた14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(26=ANA)がエキシビションに向けた公式練習で前人未到の超大技クワッドアクセル(4回転半)を国内初披露した。公の場で1年4カ月ぶり2度目のチャレンジは回転が足りずに6度転倒したものの、プログラム投入を目指す来季へ早くも動きだした。18日には、エキシビションが行われる。

 羽生は思わず叫んだ。「決めようよっ!」。一般公開となった45分の練習で、最終目標の4回転半を計12回トライ。回転が抜けたものを除いて6度、転倒した。練習終了直前に挑んだジャンプ前に思わず心の声が出た。挑戦するたびに会場から悲鳴やため息が漏れ、他のスケーターたちも注目。積極的な姿勢を貫いた羽生には、温かい拍手が送られた。

 前日のフリーでは、試合での失敗が続いた3回転半を完璧に決めて今季を締めた。「4回転半に続く道」を示し、その一歩目を早くも踏み出した。イタリア・トリノでのGPファイナルのフリー前日の公式練習(19年12月6日)以来約1年4カ月ぶりとなる公の場での4回転半チャレンジ。3月の世界選手権直前まで磨き上げてきた大技が、国内で初めてベールを脱いだ。

 明らかな成長の跡があった。トリノではジャンプを跳ぶ目的のスピード感あふれた助走。だが、今回はフリー「天と地と」冒頭の振り付けやつなぎからジャンプ、という一連の流れを繰り返した。回転が足りなかったが、曲に組み込むことを前提としたトライだった。

 夢の大技は1000本以上跳び、残りの回転は8分の1のところまできた。完成が近づいているが、あくまで目指すのは「4回転半がそろった完成された演技」。世界初成功はもちろん、その先にある音楽とスケートの融合まで見据える。

 過去には4回転ループ、ルッツの大技も、シーズン最終戦となる世界国別対抗戦フリー翌日に試行してきた。まさに新技成功へのルーティンだ。前人未到の領域へ、羽生の挑戦が再び始まった。

 《最難関がアクセル》アクセルは他の5種類とは違い、前向きで踏み切るため半回転増える。そのため、各回転数で最難関のジャンプとなる。現行ルールでは3回転ルッツとアクセルの差は2・10点、4回転ルッツとアクセルの差はわずか1・00点となっている。

 【羽生の新技挑戦】
 ▽15年大会 フリー翌日4月18日のエキシビションの練習で、試合での成功例がなかった4回転ループを決めた。同19日のエキシビションでも決め、16~17年シーズン初戦オータム・クラシックのSP(16年9月30日)での世界初成功につなげた。
 ▽17年大会 フリー翌日4月22日のエキシビションの練習で、当時はまだプログラムに入れていなかった4回転ルッツを着氷。17~18年シーズンのGPシリーズ初戦ロシア杯のフリー(17年 10月21日)で公式戦での自身初成功となった。

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