スケボー笹岡建介が1年4カ月ぶり実戦でV「ようやく発揮できた」

[ 2021年3月20日 19:30 ]

(1)グラインド系の技を成功させる笹岡(2)優勝し笑顔の笹岡(中央)。左は2位の永原、右は3位の徳田
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 茨城県笠間市に4月にオープンする国内最大級のスケートボードパーク「ムラサキパークかさま」のこけら落としとなる大会「KASAMA OPEN」が20日に開かれ、男子パークは東京五輪代表候補の笹岡建介(22=MKグループ)が優勝を飾った。

 1回目のランで1回転半のエアの大技「バックサイド540」などを成功させ、ノーミスの内容で80点をマーク。さらに難度を上げた構成で勝負に出た2、3回目は失敗したが、2位に5点差をつけて圧勝した。実戦は19年11月にブラジルで行われた五輪予選大会のSTUオープン以来。「コロナ下でチャンスをもらって感謝したい。いつも以上に緊張したけど、やっぱり観客がいると盛り上がる」と充実の表情を見せた。

 新型コロナウイルスの影響で五輪予選は中断していたが、その期間で自身が持つ技を徹底的に磨き上げ、「540のメイク率を上げて百発百中で乗れるようにしたり、ルーティン(演技構成)のつなぎ方を勉強することができた」という。1年4カ月ぶりの大会で抜群の安定感を見せ「やってきた練習をようやく発揮できた」と汗を拭った。

 五輪予選は5月に再開予定。世界ランキング30位の笹岡は、同26位でスノーボードとの二刀流に挑戦している平野歩夢(22=木下グループ)と代表入りを争う。「(予選大会で)日本人はまだファイナルに残れていない。まずはファイナルを目指したい」と巻き返しへ力を込めた。

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2021年3月20日のニュース