【玉ノ井親方 視点】新三役の熱海富士と琴勝峰に元気がないのが気掛かり 必要なのは開き直り

[ 2026年5月11日 19:28 ]

<夏場所2日目>平戸海に寄り切りで敗れる熱海富士 (手前) (撮影・田中 和也)
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 注目の新三役力士に元気がない。今場所は両横綱に加え大関・安青錦が不在のため、その穴を埋める活躍を2人に期待していたが、2日間の相撲を見る限り先行きが心配だ。

 熱海富士は右四つに組んだものの、平戸海に低い姿勢で懐に入られ、左を引きつけられて腰を浮かされ、寄り切られた。

 重さがある力士だが、もっと差した右を使っていかないと、差しているだけでは相撲にならない。右のかいなを返したり、深く中にねじ込んで相手の左を自由にさせない工夫が必要だった。本人は必死に取っているつもりだろうが、攻めが淡泊に見えた。

 琴勝峰も馬力のある隆の勝に一方的に押し出されてしまった。立ち合いから突き放されて、何も反撃できなかった。

 2人とも新三役ということで、今まで以上に緊張感があるに違いにない。負けるわけにはいかないというプレッシャーも大きいだろう。それで、体がいつものように動いていないのかもしれない。同じ経験は私にもある。

 ただ、それを跳ね返していかないと、番付を維持することはできない。大事に取りたい気持ちは分かるが、今の2人に必要なのは、開き直って取ることだ。

 基本に戻って、立ち合いで思い切り当たって、前に出る相撲に徹するべきだ。熱海富士も琴勝峰も恵まれた体を持っているのだから、突き放して前に出ていけば相手も嫌がるはずだ。

 まわしにこだわるのではなく、自分の大きな体を使って、懐の深さを生かした相撲を取っていけば流れも変わる。

 まだ2日目が終わったばかり。巻き返す時間の余裕は十分にある。(元大関・栃東)

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