アーチェリー 東京五輪パラ代表推薦内定の仲喜嗣氏死去 60歳

[ 2021年2月9日 11:36 ]

 東京パラリンピックのアーチェリー日本代表に内定していた仲喜嗣氏が7日、死去していたことが分かった。60歳だった。9日、日本身体障害者アーチェリー連盟が発表した。関係者によれば、昨年11月から体調を崩して療養中だった。遺族の希望で死因は公表していないが、新型コロナウイルスの感染によるものではないという。

 奈良県出身の仲氏は31歳で筋萎縮などが生じる難病「AAA症候群」を発症して手足の自由を奪われたが、40代で車いすを使ってパラアーチェリーを開始。日本身体障害者アーチェリー連盟による強化指定選手の最年長記録を更新し続け、19年の世界選手権(オランダ)で東京パラの出場枠を獲得して悲願の初代表に内定していた。

 連盟は「パラアーチェリー界での長きにわたるご活躍に心より敬意を表しますと共に、謹んでお悔やみ申し上げます」とコメントを発表。メールで連絡を取り合っていたという関係者は「衝撃を受けた。(亡くなったという)連絡を受けて何も考えられなくなった。メールの文面からは具合のことは分からないので」とショックの大きさをうかがわせた。

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2021年2月9日のニュース