森喜朗会長 問題視された発言撤回の背景に海外での悪影響を懸念

[ 2021年2月4日 20:41 ]

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)は4日、「BSフジLIVE プライムニュース」(月~金曜後8・00)に生出演し、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言した後、撤回、謝罪した背景を述べた。

 森会長は3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会での発言、謝罪と撤回について「女性を蔑視するという意図で申し上げたわけではない」とした上で、海外メディアでも大きく報じられたことから「五輪開催という大きな目標でやっている時に、話題がそっちに行くのは良くない」とし、海外での悪影響を懸念した背景があったことを述べた。

 スポーツジャーナリストの二宮清純氏(60)は森会長の発言について「これはダメだと思った。森さんの認識不足。(女性の社会進出を否定するような)時計の針を戻すようなことはすべきではない」と指摘した。

 4日に会見した森会長は「五輪・パラリンピックの精神に反する不適切な表現だった。深く反省したい」と謝罪、発言を撤回した。辞任については否定したが、女性参画の流れに逆行する内容で、国内外で批判の声が高まっている。開催準備の中心を担う組織委トップである森氏の発言により、大会への逆風がさらに強まる状況となっていた。

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2021年2月4日のニュース