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ラグビー協会の女性理事、谷口真由美氏 森会長発言は「残念」 

[ 2021年2月4日 21:46 ]

日本ラグビー協会の谷口真由美理事
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 3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)による女性蔑視発言の矛先となった日本ラグビー協会の5人の女性理事の1人、谷口真由美氏(45)が4日、取材に応じ、「少し残念。女性活躍推進は、政府も言っている。政府の中にいらっしゃった(元首相の)森さんの時も、そのように進めていたと認識している。お忘れになったのかなと思う」などと遺憾の意を表明した。

 森会長は40分間に及ぶ発言の中で、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。ラグビー協会は(以前の)倍、時間がかかる。女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うのだろう。それでみんな発言する」などと指摘。15年6月まで会長を務めた古巣を引き合いに出し、女性蔑視と捉えられる発言をし、国内外から批判を受けた。4日午後には発言の謝罪、撤回をしたが、各種世論調査で8割が五輪・パラリンピックの中止を求める中、今夏の開催にさらに逆風が吹き付ける状況となっている。

 19年6月に理事に就任した谷口氏は、現在が1期目。「(以前から)時間が倍になったかは分からない」と前置きした上で、「(女性理事は)基本的に発言すべき事を、すべきタイミングで、物怖じせずに発言されている。発言をよくするのは事実。ただ、競争という感じではない。ここに呼ばれたからにはラグビー界を良くしようと。そこが一番の基本」と話し、森氏の発言内容を真っ向から否定した。

 谷口氏は森重隆会長(69)をトップとする現体制となって以降、ラグビー協会の理事会が是々非々の議論の場となっているとも証言。「岩渕さん(健輔専務理事)も“かなり変わった。積極的に発言する人が増えた。誇るべき競技団体、理事会になっていると思っている”と言っている」と話した。旧体制では“密室政治”と指摘される理事会運営が続き、19年6月の改選期直前に体制刷新に動いたのが、他でもない森喜朗氏。その結果、谷口氏は理事に就任し、理事会の議論が活発化したことはあまりに皮肉な現実だが、「ある意味、こんなことを言ったら後から何を言われるとか、考えていない。言われたら、言われた時だと。誰の顔色もうかがわない。必要なことを、必要な時に述べている」と女性理事全員の思いを代弁した。

 森喜朗氏はラグビー協会の全ての役職から離れているが、現在もラグビー界に隠然たる影響力を持っている。“保身”のためには沈黙を貫くのが賢明との見方があるが、谷口氏は「今、私たちが発言しなかったら、なぜ黙っているの?となる。後ろに続く女性のためにも、言うべきだと思った」と毅然とした態度を示した。

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