ハンド日本男子24年ぶり1次L突破 名将シグルドソン監督も大興奮「歴史的な瞬間だ」

[ 2021年1月21日 05:30 ]

ハンドボール男子世界選手権1次リーグ最終戦 C組   日本30―29アンゴラ ( 2021年1月19日    エジプト・アレクサンドリアほか )

アンゴラに勝利し2次リーグ進出を決め、笑顔で記念撮影する日本代表の選手ら(田口有史/JHA提供)
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 24年ぶりの快挙だ!C組の日本はアンゴラに30―29で競り勝ち、通算1勝1分け1敗として、同組3位で2次リーグ進出を決めた。日本の1次リーグ突破は、1997年の熊本大会以来、24年ぶり2度目。16―12で折り返した後半に一時は逆転を許したが、土井レミイ杏利主将(31=大崎電気)の得点などで再逆転。88年ソウル大会以来の出場となる今夏の東京五輪へ弾みをつけた。

 「歴史的な瞬間だ」。アイスランド出身の名将、ダグル・シグルドソン監督が興奮するのも無理もなかった。19年の前回大会は7戦全敗で24チーム中最下位。屈辱的な結果から進化を見せ、「素晴らしい根性を見せてくれた。長い間ハードワークをしてきた選手たちのことを思うと幸せだ」と選手を称えた。

 4点リードで迎えた後半、2連続得点でリードをこの試合最大の6点に広げた。その後は2年前に敗れた相手の反撃に遭い、残り5分で逆転を許す。万事休すかと思われたが、そこからが真骨頂だった。日本は7人攻撃に出る積極策で、元木(大崎電気)、土井の連続得点で再逆転。直後にタイムアウトを取る冷静さも見せ、わずか1点差で逃げ切り。殊勲の土井は「大事なところで自分に回ってくるのは経験で分かっていた」と胸を張った。

 今大会には32カ国が出場しているが、東京五輪はわずか12カ国。五輪にはホスト国として8大会ぶりに出場する日本にとって、上位24カ国による2次リーグ進出は「最低限の目標だった」(土井)。チーム最多の7得点でプレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得した渡部(トヨタ車体)も「ホスト国代表として意地を見せたい。ジャイアントキリングを狙う」と前回王者のデンマークなどと当たる2次リーグを見据えた。
 

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