都城工・中島 ストレート勝ちで3回戦進出貢献、双子の弟左京との対戦へ前進

[ 2021年1月7日 05:30 ]

バレーボール 第73回全日本高校選手権 男子2回戦   都城工(宮崎)2-0高知(高知) ( 2021年1月6日    東京体育館 )

スパイクを打つ都城工のエース・中島右京(右)
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 別の高校でプレーする双子の中島兄弟がそろって3回戦へ進出した。都城工の兄・右京はエースとしてストレート勝ちに貢献。この日は出番がなかった鎮西の弟・左京(ともに3年)の分までコートで躍動した。

 試合で出番はなかったが、同じコートで先に勝利した鎮西のセッターで弟・左京は「僕が誰より一番応援している」と兄の勝利を願い、都城工の兄・右京はエースとしてチームを力強くけん引した。

 都城工は第1セットを25―20で奪った。サイド攻撃、バックアタックを次々と決めた右京は「思うようにスパイクが決まった」と振り返った。第2セットは一転して苦戦。最大5点を追いかける苦しい展開となった。終盤にはトスが集中し、エースとして奮闘。「上がってくるのは分かっていたので、そこで決められて良かった」と胸を張った。

 父・政雄さん(50)も都城工で主将、エースとして春高で8強入りした。2人は小2で競技を始め、中学までは同じチームで対角エースとしてプレーした。高校は「対戦したい」と別の進路を決断した。二卵性の双子で顔や体格はそれほど似ていない。中学の時は試合中にもケンカしたほどだったが、今では頻繁に連絡を取り合うほど仲がいい。母親と家を守ってほしいという思いを込められた名前もお気に入りだ。

 ともに主将してチームを引っ張る2人。目標の“兄弟対決”はまだ実現していない。この春高の決勝がラストチャンス。頂点を争う一戦で夢をかなえてみせる。

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2021年1月7日のニュース