ウィザーズ猛追およばず惜敗 八村は8得点 ビールはチーム最多タイの60得点

[ 2021年1月7日 11:46 ]

エンビードをかわしてレイアップに持ち込むウィザーズのビール(AP)
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 ウィザーズの八村塁(22)が6日、敵地フィラデルフィア(ペンシルベニア州)で行れた76ers戦に先発。24分の出場でフィールドゴール(FG)の成功は4本中2本で8得点にとどまり、出場全4試合で初めて2ケタ得点を記録できなかった。八村のFG試投数(4)は自己最少タイ。ウィザーズは136―141(前半67―82)で敗れて2勝6敗となり、3連勝はならなかった。

 ウィザーズの141失点は前半の82失点を含めて今季のチーム・ワースト。リーグ3位の30・6得点を挙げていたブラドリー・ビール(27)が前半での32得点を含む自己最多の60得点(50得点以上は4回目)をたたき出し、チームは第3Qの4分15秒に最大21点差をつけられながら、第4Qに3度逆転して2度同点としたが土壇場での接戦をものにできなかった。

 ウィザーズの選手による1試合最多得点は延長戦となった2006年12月17日のレイカーズ戦でギルバート・アリーナスが49分の出場で記録していた60(FG32本中17本、3点シュート12本中5本、フリースロー27本中21本成功=147―141で勝利)。ビールは残り4・4秒で得たフリースローの1本目を決めてアリーナスの記録に追いついたが、単独の新記録がかかった2本目は失敗した。ビールのこれまでの自己最多得点は昨年2月24日のバックス戦で記録していた55。この日は38分出場してFGを本中35本中20本(うち3点シュートは10本中7本)、フリースローを15本中13本成功させ、第3Q終了までに57得点を記録した。しかし接戦となっていた第4Qの終盤では4本連続でシュートを失敗。ラッセル・ウエストブルック(32)は20得点、8リバウンド、12アシストを記録したが、今季の成功率が69・0%と精度を欠いているフリースローは4本中3本を外し、ターンオーバーも6回犯した。ダビス・バターンズ(28)は4本の3点シュートなどで17得点。ドラフト全体9番目に指名されたデニ・アブディヤ(19)は16分出場したものの1得点に終わった。

 76ersとは昨年12月23日の開幕戦で107―113で敗れており、このカードは今季2戦2敗。一方、東地区アトランティックの首位に立っている76ersは5連勝を飾って7勝1敗となった。センターのジョエル・エンビード(26)が38得点、8リバウンド、3ブロックショットを挙げれば、3点シュートの成功率で今季54・3%を記録していたセス・カリー(30)は3点シュートを7本中6本を成功させて28得点。ベン・シモンズ(24)は17得点と12アシスト、八村とマッチアップしたトバイアス・ハリス(28)は19得点を記録して勝利に貢献している。

 なおウィザーズは8日にはボストンでセルティクスと対戦。この試合がロード4連戦の最終戦となる。
 
 <八村の全プレー>
 ▼第1Q(出場9分51秒=2得点)
*2分49秒・フリースロー2本=〇〇
(1)3分45秒・正面からバランスを崩しながらのジャンプシュート=×
(2)4分36秒・速攻からのドライブインで左手でレイアップ=×
 ▼第2Q(出場7分40秒=3得点)
*11分0秒・フリースロー2本=×〇
(3)11分12秒・ウエストブルックによるスティールからの速攻に反応。両手によるダンク=〇(アシスト・ウエストブルック
 ▼第3Q(出場6分8秒=3得点)
(4)4分53秒・左コーナーから3点シュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
 ▼第4Q(出場機会なし)

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