バックス苦杯 G・アデトクンボが終了間際のFT2本目を失敗 キングスは延長で劇的勝利

[ 2020年12月24日 16:01 ]

終了直前、フリースローの2本目を失敗して肩を落とすバックスのG・アデトクンボ(AP)
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 NBAは23日に開幕カードの12試合を各地で行い、2季連続でリーグ最高勝率を収めているバックスは敵地ボストン(マサチューセッツ州)でセルティクスに121―122(前半59―64)で競り負けて初戦は黒星。2季連続でシーズンMVPとなり、史上最高額となる5年、2億2820万ドル(約237億3000万円)で契約を延長したヤニス・アデトクンボ(26)は36分の出場で36得点、13リバウンド、2ブロックショットをマークしたものの、2点を追って迎えた第4Q残り0・4秒で得たフリースローでは1本目は成功したものの、2本目を外して同点機を逃して無念の幕切れとなった。

 セルティクスは残り1・5秒、この日30得点を挙げたジェイソン・テータム(22)が、スイッチアップしてきたアデトクンボを振り切って左サイドからバックボードに当てての3点シュートを決めて逆転。しかし直後のプレーでトリスタン・トンプソン(29)がゴール下でアデトクンボへの反則をコールされて相手にフリースローを与えていた。

 テータムは3点シュートを10本中6本成功。ジェイレン・ブラウン(24)がチーム最多の33得点を稼いだ。

 アデトクンボはターンオーバーを7回喫し、最後は痛恨のフリースロー失敗。クリス・ミドルトン(29)は27得点、ペリカンズから移籍してきたドリュー・ホリデー(30)は新天地初戦で25得点を記録したが勝利にはつながらなかった。

 キングスは敵地デンバー(コロラド州)で昨季のプレーオフで西地区決勝まで進出したナゲッツを延長の末に122―120(前半53―60、延長12―10)で振り切って白星スタート。デンバーでの連敗を6でくい止めた。

 ナゲッツは2点をリードしていた延長の残り14秒でスローインを得ていたが、ボールをもらったウィル・バートン(29)がノーマークと信じてダンクにいったところから流れが激変。シュートをせずにコーナーにボールを運んで時間をつぶせば勝てたはずだが、そのダンクを背後からキングスのディアーロン・フォックス(23)にブロックされ、速攻からハリソン・バーンズ(28)にシュートを決められて同点にされてしまった。

 さらに直後のスローインでもミス。今度はこの日、29得点、15リバウンド、14アシストのトリプルダブルを達成したセンターのニコラ・ヨキッチ(25)が、もらったボールをジャッグルしてバーンズにスティールされるまさかの事態。バーンズのダンクを今度はバートンがブロックしたが、こぼれ球をバディー・ヒールド(28)が押し込んでこれが劇的なブザービーターとなった。

 昨季に新人王に輝いたグリズリーズのジャー・モラント(21)はスパーズ戦で自己最多の44得点をたたき出したが、試合は12点差で敗戦。今ドラフトで全体トップで指名されたティンバーウルブスのアンソニー・エドワーズ(19)はデビュー戦となったピストンズ戦で15得点をマークしたが、全体3番目に指名されたホーネッツのラメロ・ボール(19)は、キャバリアーズとの開幕戦では16分の出場で無得点だった。

 <23日の結果>

*76ers113―107ウィザーズ
ペリカンズ113―99*ラプターズ
*キャバリアーズ121―114ホーネッツ
*ペイサーズ121―107ニックス
*マジック113―107ヒート
*セルティクス122―121バックス
ホークス124―104*ブルズ
スパーズ131―119*グリズリーズ
*ティンバーウルブス111―101ピストンズ
キングス124―122(延長)*ナゲッツ
ジャズ120―100*トレイルブレイザーズ
*サンズ106―101マーベリクス
*ロケッツ―サンダー(延期)

 *はホームチーム

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