綱とりに挑む貴景勝「闘争心が一番」 プレッシャーなし

[ 2020年12月24日 14:03 ]

初場所番付発表のリモート会見を行った大関・貴景勝(日本相撲協会提供)
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 日本相撲協会は24日、初場所(来年1月10日初日・両国国技館)の新番付を発表し、先場所を13勝2敗で制して初の綱とりに挑む貴景勝は東大関に座った。都内で会見に臨んだ貴景勝は「集中しきることが大事。闘争心が一番だと思う。勝ちたいと思うことだ大事。勝つという気持ちで一日一日戦えたら」と意気込みを口にした。

 18日から行われた合同稽古にも参加。本場所では壁として立ちはだかる横綱・白鵬や同じ大関・朝乃山とも胸を合わせて実戦を磨いてきた。「肌で感じる部分はたくさん得れたものある。そういう感覚を頭に入れながら実戦の稽古でも高めていけたらと思う」。合同稽古後、部屋では徹底して基礎運動で汗を流してきた。これから初日に向けて仕上げに入る。

 今年一年を「見つめ直せた一年だと思う」と振り返る。新型コロナウイルスの影響で史上初の無観客開催や夏場所の中止を経験。その中で、自身の相撲をいま一度、見つめ直し「応用」ではなく「押し相撲の基本、単純に押しの強さ、出足の強さ、パワーを強くすることを考えた」という。「そのへんが下半期に生きてくれたと思う」とうなずいた。

 常磐山部屋として臨む最初の本場所。そのタイミングで相撲人生の節目を迎える。「プレッシャーは全くない。自分の力がどうかとしか思っていないので、今場所に限って何か変えるものはない。弱ければ強くなるしか上に上がる方法ない。力を出し切って自分がどうか試したい」と闘志を燃やした。

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2020年12月24日のニュース