奈紗 首位と1差4位浮上 ショット不調も底力発揮で今季初V前進

[ 2020年12月7日 05:30 ]

米女子ゴルフ ボランティア・アメリカ・クラシック ( 2020年12月5日    テキサス州 オールドアメリカンGC=6517ヤード、パー71 )

第3ラウンド、ホールアウトする畑岡(共同)
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 10位から出た畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)が4バーディー、1ダブルボギーの69と伸ばし、通算3アンダーの4位に浮上した。首位とは1打差。逆転での今季初勝利を目指し、最終日に臨む。65をマークした柳簫然(ユソヨン)(30=韓国)ら3選手が通算4アンダーの首位に立っている。

 ショットの状態が本調子でない中でも、優勝争いに加わる底力がある。世界ランキング7位の畑岡が首位と1打差の4位に浮上。「日に日に進め方は良くなっている。一番安定したゴルフができた」と米ツアー通算4勝目を視界に入れた。

 序盤はショットが乱れ、パー5の2番でダブルボギー。だが、続く3番で「大きかった」とチップインバーディーを奪った。4番では10メートルを沈めて連続バーディー。「すぐに取り戻せて良かった」と振り返った。パーオン率は55・5%と低調。その中でも、試合のない前週に重点的に練習してきたショートゲームでスコアをつくった。ショット面については「アイアンでドローが強く入ってしまう」とイメージ以上に左に曲がる傾向を分析済み。3日間54ホールを回りながら修正しており、「もう少し」と明るい表情だ。

 首位から3打差までに18人がひしめく大混戦。「ショット(の状態)をこれ以上落とさず、あとはパットを決められたら」。今季初勝利を手にし、次週の全米女子オープンにも弾みをつける。

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