吉田祐也、パリの星だ!2時間7分5秒で初優勝 マラソン2度目で歴代9位の好タイム

[ 2020年12月7日 05:30 ]

福岡国際マラソン ( 2020年12月6日    福岡市・平和台陸上競技場発着 スタート時の天候=晴れ、気温13・5度、湿度55%、北西の風0・7メートル )

福岡国際マラソンで2時間7分5秒で初優勝した吉田祐也(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 異色の経歴を持つシンデレラ・ボーイが福岡で誕生した。社会人1年目で一般参加した吉田祐也(23=GMO)が日本歴代9位タイとなる2時間7分5秒で初優勝した。コロナ禍で海外招待選手がいない中、30キロすぎに先頭に立つとそのまま押し切った。今春の青学大卒業を機に、一度は競技引退を考えていた男が24年パリ五輪代表の有力候補に名を連ねた。

 人生2度目のフルマラソンの吉田が堂々としたレース運びで日本マラソン界の強豪に割って入った。「向かい風で苦しいレースだったが、自分自身の力を100%出し切って勝てた」。ゴールでは右手を高々と突き上げて初タイトルを誇った。

 実戦経験が少ない弱点はマラソン研究で補った。コロナ禍でできた余暇を使って日本記録保持者の大迫傑が3位に入った17年大会を分析。風よけや給水で有利に動ける「集団後方左側」の“大迫ゾーン”でレースを展開した。大迫と同じように30キロまでは自重し、ペースメーカーが外れた30キロ以降にギアを上げて独走態勢を築いた。「大迫さんは周りを気にせず自分に集中と言っていた。それも参考にした」。百点満点の研究成果だった。

 初マラソンとなった今年2月の別府大分毎日マラソンで競技を引退し、菓子メーカーのブルボンへ就職を決めていた。同大会でゲスト解説を務めることになっていた原晋監督の「(青学大の選手が)誰もいないから出てみろ」という一声で出場したレースで2時間8分30秒の好タイムで日本人トップの3位。箱根駅伝や初マラソンの走りを見た日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーからも競技続行を促された。悩んだ末に別大マラソン後、ブルボンの内定を辞退し、GMO入りを決断。「ブルボンにもGMOにも、続けて良かったという結果を出したかった」。

 視線の先には4年後のパリ五輪を捉えている。記録では東京五輪マラソン代表の服部勇馬や中村匠吾を上回るだけに、GMOの花田勝彦監督も「2時間4分台は出せると思っている。国内だけで終わる選手ではない」と高評価する。吉田も「(五輪は)学生では縁のない世界と思っていたが準備すれば記録を伸ばせる」と次代のマラソン界を担う気概は十分だ。 

 ▼原晋監督 吉田選手素晴らしい走りアッパレ!箱根駅伝に向け青学大チームに勢いをつけてくれました。感動有難う!(ツイッターから)

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2020年12月7日のニュース