遼 連覇逃がし涙「悔しいですね。本当に悔しい」 バーディー取れず6位終戦

[ 2020年12月7日 05:30 ]

男子ゴルフツアー・日本シリーズJTカップ最終日 ( 2020年12月6日    東京都 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70 )

7番、バーディーを奪えず悔しがる石川(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 大会2連覇を目指した石川遼(29=CASIO)は1イーグル、1バーディー、2ボギーの69と伸ばせず、通算4アンダーで6位に終わった。コロナ禍で6試合のみとなった今季は勝利なし。ラウンド後はうっすら涙を浮かべるなど、悔しさをあらわにした。終盤まで3人が首位に並ぶ優勝争いは、2打差の3位から出たチャン・キム(30=米国)が67で回り通算8アンダーで逆転優勝。昨年の日本オープン以来の国内ツアー通算5勝目を挙げた。

 4差を逆転できると信じていた。だからこそ悔しさばかりが口をついて出た。今年のラストラウンド。石川は序盤からチャンスをことごとく外した一日を「バーディーが欲しい日にバーディーが来ない。泣きたくなりました」と振り返った。

 前日には「最終日はこれまでと違うマネジメントになる」と宣言。第1打は3Wなどを多用してきたが、6連続パーで迎えた左ドッグレッグの7番パー4(389ヤード)で勝負を懸けた。1Wを握り、グリーン手前の花道まで運んだ。左奥のピンまで約35ヤード。だがアプローチは3メートルオーバーしバーディーパットも外した。続く8番も1メートルのチャンスを逃し9番でボギー。連覇が遠のいた。「悔しいですね。本当に悔しい。勝ちたかったですし…」。悔し涙に目はうっすらと潤んでいた。

 2020年は米ツアーにも積極的に挑戦したものの、勝利なしに終わった。それでも3月に初めてコーチと専属契約を結び新たな試みに取り組んだ。「今までやってきた概念を壊し、根本的に変えていくチェンジだった」。従来のスイング改造ではフェースの動き、シャフトの動きなど微調整だったが、足の動きや体重移動なども大幅に修正。「最初は全然ボールに当たらない状況だったが1試合追うごとに質が良くなってきている」と手応えはつかんだ。

 21年も米ツアー挑戦へのプランは変わっていない。「(コーチと)1年は突っ走って、まずはやりきる。そして次の励みになる2年目にしたい」。30歳になっても挑戦のスピードを緩めるつもりはない。

続きを表示

2020年12月7日のニュース