例年なら「両校優勝」も…完敗の早大は2位、コロナ禍で特別規程

[ 2020年12月6日 23:40 ]

ラグビー関東大学対抗戦Aグループ   早大14―34明大 ( 2020年12月6日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<早大・明大>明大に敗れ、肩を落とす早大フィフティーン(撮影・吉田 剛)
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 13季ぶりの対抗戦全勝優勝に王手を掛けていた早大は自慢の攻撃力を発揮しきれず、14―34で今季初黒星。6勝1敗(勝ち点24)で対抗戦全日程を終えた。例年なら勝敗数が並ぶ明大と「両校優勝」となるが、新型コロナウイルス禍の今年度の順位決定方法の規程により、2位となった。

 試合は序盤から接点やセットプレーで激しいプレッシャーを受け、スクラムでは3度のペナルティーを取られた。ラインアウトでもスチールやミスでのターンオーバーを許し、相良南海夫監督は「われわれも対抗戦13年ぶりの全勝優勝が懸かっていたが、今日は明治の力が上回った」と認めるしかなかった。

 FWが攻守でリズムを作れなかったため、自慢のアタックは2トライにとどまった。いずれもSH小西泰聖(2年)がラックサイドを突く仕掛けから、プロップ小林賢太(3年)と小西が自らトライ。しかし先月23日の慶大戦のような、代名詞の「ゆさぶり」に象徴されるバックスのダイナミックな攻撃は見られず。WTB古賀由教(4年)も「不甲斐ない試合をしたことが悔しい」とうなだれた。

 もちろん、下を向いている時間も、その必要もない。2連覇を目指す全国大学選手権には明大と同じく今月19日の準々決勝から登場し、慶大―京産大戦の勝者と対戦する。昨年度も早明戦で7―36と完敗も、1カ月後の決勝では45―35で明大にリベンジして戴冠。相良監督は「同じストーリーがあるとは思えないが」と断りながらも、1年前の再現で大学ラグビー界の頂点を目指す。

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2020年12月6日のニュース