松山“最高の初日”自己ベスト68 マスターズ9度目出場で初の60台スタート

[ 2020年11月14日 05:30 ]

男子ゴルフ・USPGAツアー マスターズ第1日 ( 2020年11月12日    米ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC(7475ヤード、パー72) )

マスターズ初日を4アンダーで終えた松山(AP)
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 マスターズ7年連続9度目出場の松山英樹(28=LEXUS)は5バーディー、1ボギーの4アンダーで初日の同大会自己ベスト68をマークし、10位と好発進した。ダスティン・ジョンソン(36=米国)、ディラン・フリッテリ(30=南アフリカ)、ポール・ケーシー(43=英国)が65で首位。前回優勝のタイガー・ウッズ(44=米国)は68で10位につけた。第1日は悪天候による中断があったため、44選手が日没までに回り終えられず、13日に第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行った。

 9度目のオーガスタで初の60台発進。上々の滑り出しを見せたというのに松山に笑顔はない。もっと伸ばせた、上に行けた。その思いが強いからこそ「(良かった点は)スコアだけ」の厳しい評価を下す。最終9番。2メートル強のパットを沈めて2連続バーディーで締めても、笑みをこぼすことなくボールを拾い上げた。

 初めての無観客、そして秋開催。静寂感の中でのプレーが特別感を際立たせる。出だしの10番。2打目を打ち終えた松山がグリーンに足を運んだ瞬間にホーンが鳴った。雷雲の接近で約2時間45分の中断。緊張の糸が途切れてもおかしくなかったが、動じることなくツアー屈指のショット力を披露した。

 この日グリーンを外したのは4回。安定したティーショットでフェアウエーに運び、持ち前のアイアンショットでピンそばにつけるシーンが目立った。雨の影響でグリーンが軟らかい上に風も穏やかでスコアは伸ばしやすいコースコンディション。「グリーンがソフトだったので、ミスしてもチャンスにつけられた」と振り返る。13番は1打目を曲げながら3打目を50センチにつけてこの日初バーディー。14番も左ラフから手前1メートルに寄せるなど5バーディーを奪った。

 その一方で2~3メートルのパットには苦しんだ。「全体的に悪かった」と評した日本のエース。課題は「言い始めたら、きりがない」とホールアウト後も日没までパッティング中心に練習を続けた。ここ数年のマスターズでは予選でつまずくことが多かったが、2位に入った前週の勢いをキープ。「今日みたいに粘り強くできたらいい」と表情を引き締めた。

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