新大関・正代 口上で「至誠一貫」を選択した理由「相撲道に対して最後まで誠実で貫き通す」

[ 2020年9月30日 09:52 ]

大関に昇進した正代
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 日本相撲協会は30日、東京都墨田区の両国国技館で臨時理事会を開き、大相撲秋場所で初優勝を果たした正代(28=時津風部屋)の大関昇進を満場一致で決定した。熊本県出身では、62年夏場所後に昇進した栃光以来、58年ぶりの新大関。

 伝達式で大関昇進を伝えられた正代は口上で「謹んでお受けいたします。大関の名に恥じぬよう至誠一貫の精神で相撲道にまい進してまいります」と誓った。至誠一貫とは、「きわめて誠実なこと」「最後まで誠意を貫き通すこと」「一つの方針や態度で始めから終わりまで貫き通すこと」などの意味がある。

 伝達式を終えた正代は「“こうありたい”という気持ちを込めてこの言葉にしました」と明かし、「相撲道に対して最後まで誠実で貫き通すという気持ちを込めました」と説明。「師匠と後援者の方と考えてこの言葉にしました」とも言い、決め手は「言葉の意味」と語った。

 これまでも多くの力士が大関昇進の際に四字熟語を用いてきた。貴ノ花(のちの横綱・貴乃花)の「不撓(ふとう)不屈」、若ノ花(のちの横綱・3代目若乃花)の「一意専心」などが有名だが、最近では朝乃山も中学から大切にした「一生懸命」を入れている。

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2020年9月30日のニュース