湯原祐希さん急逝 福岡「動揺」立川「うそやろ」、東芝関係者はショックのあまり沈黙

[ 2020年9月30日 20:14 ]

湯原祐希さん(2011年撮影)
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 ラグビー元日本代表フッカーで、11、15年W杯代表にも選出されたトップリーグ(TL)東芝FWコーチの湯原祐希さんが、29日に死去していたことが分かった。36歳。所属の東芝が30日、発表した。

 突然の訃報を受け、ツイッター上では現役時代から交流があった選手の追悼であふれた。15年W杯代表で、同ポジションで切磋琢磨(せっさたくま)した木津武士(32=日野)は「一緒にW杯に出場した同じポジションの先輩。いつもフッカーの技術を包み隠さず全てを教えてくれた明るくて優しい先輩でした。ご冥福をお祈りいたします。」と追悼。その後もW杯当時に撮影されたFW第1列の集合写真とともに「この時も色々アドバイスくれて褒めてくれて俺に自信もたせてくれた人。」とつづった。

 同じく15年W杯戦士で現7人制日本代表の藤田慶和(27=パナソニック)は「本当に信じたくないし…信じられへん…。ユハさんはいつも明るくて、後輩の僕達にもいつも声をかけてくれて笑顔と元気を与えてくれていました。その言葉にたくさん助けられた。心よりご冥福をお祈り致します。」と悲しみに暮れた。福岡堅樹(28=パナソニック)も「初めて代表に行った時から、とても優しく気さくに接してくれたのを今でも覚えています。あまりに突然のことで動揺してますが、心からご冥福をお祈りいたします。」と初代表のころから故人のサポートに支えられていたことを明かした。

 「うそやろ」と一言だけつづったのは立川理道(30=クボタ)。流通経大の後輩に当たる7人制日本代表の合谷和弘(27=クボタ)も「ニュースで知り、言葉が出ませんでした。偉大な先輩。ご冥福をお祈りいたします。」とショックの大きさを表現した。

 東芝ラグビー部は、29日は予定していた練習を急きょ中止。30日はもともと休養日で、東京都府中市の東芝府中事業所内にあるクラブハウスはひっそりと静まりかえった。午後には選手が出入りしたものの、大きな動きはなかった。SNS上でも東芝関係者の反応は皆無で、逆にショックの大きさを物語っていた。

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2020年9月30日のニュース