ラプターズが逆王手 ラウリー奮闘 セルティクスを再延長で下して3勝3敗

[ 2020年9月10日 11:19 ]

再延長で得点したあと反則も誘って雄叫びをあげるラプターズのパウエル(AP)
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 NBA東地区準決勝のラプターズ対セルティクスの第6戦が9日にフロリダ州オーランドで行われ、昨季のファイナルで初優勝を飾り、53勝19敗で今季は第2シードだったラプターズが、第3シードのセルティクスを再延長の末に125―122(前半48―52、延長8―8、再延長19―16)で下して3勝3敗。53分出場したカイル・ラウリー(34)が6本の3点シュートなどで33得点を挙げ、2年連続の地区決勝進出に望みをつないだ。

 ラプターズは第2Q中盤で29―41とされたが粘り強く反撃。第3Q終了時点では4点をリードし、このあとセルティクスに3点シュートを4本連続で決められて再び追う展開となったが、ラウリーが2本連続で3点シュートを入れ返してセルティクスに食らいついていった。第4Q残り4分24秒からは無得点となって延長に持ち込まれたものの、ベンチから出たガードのノーマン・パウエル(26)がここから奮起。最初の延長でチームの8点中5点、再延長では19点中10点を1人でたたき出してチームを勝利に導いた。

 昨季のファイナルを制したラプターズはセルティクスとの準決勝シリーズでは最初の2試合を落とし、第3戦でも残り0・5秒まで2点を追う展開だった。しかしOG・アヌノビー(23)が劇的な3点シュートによるブザービーターを決めてNBAのプレーオフではシリーズ突破確率が「0%」となる3連敗を免れ、第6戦では正味58分に及ぶ激闘を制して勝負を最終第7戦に持ち込んだ。第3戦のヒーローとなったアヌノビーは115―117で迎えた再延長の残り58・5秒、再び3点シュートを成功。この日もチームにとって貴重な1本をリングに沈めている。

 セルティクスは勝てば2季ぶりの地区決勝進出だったが、「勝てば終わり」の「クローズアウト・ゲーム」では2008年以降、通算17勝22敗。ジェイレン・ブラウン(23)が31得点、16リバウンド、ジェイソン・テータム(22)が29得点、14リバウンド、9アシスト、今季のオール・ディフェンシブ・チームに選出されたガードのマーカス・スマート(26)が23得点、11リバウンド、10アシストでトリプルダブルを達成し、4人が50分以上プレーしたが、大事な場面でのもろさがこの日も顔をのぞかせる一戦となった。

 なお勝負が決する第7戦は11日(日本時間12日)に行われるが、最終第7戦の成績はセルティクスが通算23勝9敗でラプターズは3勝2敗。ただしセルティクスはここ7回で4回、最後の試合を落としている。

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