【玉ノ井親方 視点】霧島は安定感が光る 琴桜は思うような相撲が取り切れず 本人が一番歯がゆいだろう

[ 2026年5月15日 19:55 ]

<夏場所6日目>勝ち名乗りを受ける霧島  (撮影・村上 大輔)
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 2人の大関が対照的な相撲を取った。

 乗ってきたのは霧島だ。王鵬戦は左を差す形になったが、体格で上回る相手に右上手を引かれ、土俵際まで推し込まれた。以前だったら、そのまま寄り切られていたかもしれない。だが、今場所は下半身に粘りがある。右足一本で俵に踏みとどまり、左から体重を預けながら土俵中央へ押し返す。前まわしを引いて相手の胸に頭をつけて食らいつくと、最後は引きつけながら振って寄り切った。素早い反応と足腰の良さが光る一番だった。

 今場所は押し込まれても下半身が簡単に崩れない。すぐに攻め返すことができているし、危なそうに見えても最後は自分の形に持っていって、勝ちに結びつけている。首のケガも癒え、立ち合いの当たりの力強さが戻ってきたのが、好調さにつながっている。

 突き放しても取れるようになり、まさに組んでよし、離れてよし。安定感は上位陣の中でピカイチ。両横綱と安青錦が不在の場所をしっかりと締め、ファンの期待に応えている。
 対照的に琴桜は、波に乗れそうで乗り切れていない。自分の形に持ち込もうとしても、相手に攻め込まれて主導権を握れずにいる。攻め込まれると受け身になって、まわしを取りにいこうとしても上体が浮いてしまう。自分の相撲を取ろうという気持ちはよく分かるが、体と気持ちがうまくかみ合っていない。本人が一番歯がゆい思いをしているだろう。
(元大関・栃東)

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