河本結、覚悟の渡米 コロナ怖いけど「チャンスを自分から手放すことはしたくない」

[ 2020年7月15日 05:30 ]

羽田空港から渡米した河本結
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 女子ゴルフで今季から米ツアーを主戦場とする河本結(21=リコー)が14日、今月末のツアー再開に備え、羽田空港発の航空機で渡米した。米国ではコロナ禍の収束が見えないが、心身ともに強くなる覚悟を胸に機上の人となった。一方、同じ黄金世代の小祝さくら(22=ニトリ)はリモート会見し、AIG全英女子オープン(8月20日開幕、スコットランド)出場に慎重な姿勢を見せた。

 報道陣とは十分な「社会的距離」があっても、河本の熱はひしひしと伝わってきた。仕切り直しとなった米ツアー参戦。「怖いけど、せっかくのチャンスを自分から手放すことはしたくない。一試合一試合頑張りたい」とはっきりとした口調で意気込んだ。

 今季から米ツアーを主戦場とする。1月に2戦、2月に1戦した後にコロナ禍でツアーは中断。その間、アース・モンダミン・カップに出場するなど日本に一時帰国したが「日本にとどまる選択肢もあったけど、米国に行きたい気持ちが9割だった」と明かす。米国は依然として感染者が増え続けるが、覚悟は決めた。「(感染状況は)真剣に考えるとやばい。といって自分のしたいことから逃げるのは違う。しっかり予防を徹底していきたいと思っています」

 渡米後は拠点とするフロリダ州で2週間自主隔離する。再開後にはオハイオ州の2試合に出場し、スコットランド・オープンに出場できれば、AIG全英女子オープン、アーカンソー選手権まで最大5連戦を予定。「つらいことも経験して心も強くなって、ゴルフの質も高めて強い選手になりたい」と抱負を口にした。

 5試合ある海外メジャーの完全制覇を夢に掲げる。「今の自分は断言できるような実力ではない。死ぬほど練習して、いつかは制覇して日本に帰ってきたい」。スーツケースにはマスク100枚と自己啓発本を収めた。道のりは平たんではなくとも、河本は笑顔を絶やすことなく閑散とした搭乗ゲートをくぐった。 

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