NBAキングスのバーンズも感染 フロリダ州の1日の死者は過去最多の132人

[ 2020年7月15日 08:50 ]

新型コロナウイルスへの感染が判明したキングスのハリソン・バーンズ(AP)
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 米フロリダ州オーランドでのNBA再開シーズンに、西地区全体11位(28勝36敗)として参加するキングス(本拠はカリフォルニア州サクラメント)の主力フォワード、ハリソン・バーンズ(28)が移動前の検査で新型コロナウイルスに感染していたことが判明。14日になって本人がSNSで明らかにしたもので、バーンズはまだオーランドには入っていない。

 バーンズによれば症状はないものの、NBAの規定では2週間の自己検疫後の再検査で陰性を示し、かつオーランド入りしてから2度の検査をクリアすることがチーム合流の条件。再検査のあと、チームには当該選手を合流させるか、もしくは代替選手の契約のどちらかを選択できる。

 攻守両面で活躍しているバーンズは今季チームの全62試合に先発出場。平均14・7得点を挙げ、3点シュートの成功率は38・3%を記録している。昨夏のW杯中国大会には米国代表の一員として出場。予選リーグの日本戦ではウィザーズの八村塁(22)とマッチアップしていた。

 31日にスパーズと対戦するキングスの感染判明者はバーンズで4人目。ガードのバディー・ヒールド(27)とフォワードのジャバリ・パーカー(25)はすでにオーランドに入っており、2度の検査で陰性を示せばキャンプ参加が可能。しかしセンターのアレックス・レン(27)はまだサクラメントにとどまっている。またオーランド入りしていたセンターのリショーン・ホームズ(26)は食べ物を受け取るために無断で施設の外に出るという規定違反を犯したために再び自己検疫中。あと7日は練習に参加することはできず、キングスは契約下にある全17人中、5人を欠いている状況となっている。

 一方、東地区全体6位のネッツでは、故障と感染で離脱者が相次いだために代替選手として9日に補強したばかりのフォワード、マイケル・ビーズリー(31)が陽性反応を示したために離脱。各チームとも対応に苦慮している。

 新型コロナウイルスの世界的なホットスポットとなっているオーランドを含むフロリダ州では14日に新たに9194人の感染が判明。5000人以上の感染判明は21日連続となった。5日ぶりに1万人を下回ったものの、死者はこの日だけで132人を数え、これは今月9日の120人を上回る最多数。ここ1週間の感染者数(陽性率16・12%)は9989→8935→11433→10360→15299→12624→9194となった。累計では29万1629人が感染して4409人が死亡。NBAにとっては“見えない敵”との戦いが続いている。

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2020年7月15日のニュース