B3埼玉・エイケンが結んだ“四足のわらじ”契約 バスケもウィズ・コロナの働き方改革

[ 2020年6月5日 15:25 ]

 バスケットボール男子B3リーグ埼玉ブロンコスのモーガン・ヒカル・エイケン(25)がユニークな契約で20~21年シーズンを迎える。選手に加え、アシスタントデザイナー、スポンサー営業、ダンク担当の“四足のわらじ”を履く。ハワイ出身のポイントガードは「バスケ人生が終わったらデザインの世界に入りたいのでチャンスですね。選手が営業するのはいいことだと思うし、ダンクは好きなので頑張ります」と視線を上げた。

 デザインを独学で学んだエイケンは3年前に自身のアパレルブランドを立ち上げ、Tシャツなどを販売。月に4万円程度の副収入がある。その経験を生かし、クラブでもチームグッズのデザインを担当する方向で調整が進んでいる。スポンサー営業は新規契約を締結した際に30%のインセンティブが入る内容で、エイケンとともに契約延長が発表された田中良拓(30)、山口力也(24)、吉川治耀(24)も同様の契約を結んでいる。契約延長の発表時に最も「?」だったのが、ダンク担当。いったいどういう契約なのか。

 エイケンは身長1メートル75と小柄だが、抜群のジャンプ力でダンクを決めることができる。自身のSNSでアップしたダンクの映像が注目を集め、インスタグラムのフォロワーは4万人超。発信力に目をつけたクラブ側からダンク担当のオファーを受けた。「試合前のアップでダンクをする役割です。現時点では特に決まりはないのですが、観ている人を熱くさせたい」と意欲を見せる。

 B3埼玉は今年3月にプロ野球DeNA初代社長の池田純氏(44)がオーナー兼取締役に就任。DeNAを人気球団に押し上げた経営手腕で、クラブスタッフを総入れ替えして改革に取り組んでいる。事務所としてシェアオフィスを借りたが、基本的には使わず、会議などは全てウェブ上で実施。選手との契約延長交渉もすべてオンラインで行った。

 「今までのバスケ選手はバスケをしてお金を稼いでいたが、コロナでどうなるか分からない。試合数が減るかもしれないし、試合ができない可能性もある。もし試合がなくても最低年俸は保証するので、それ以外のこともやってもらう。お金はないけど、知恵はある。二足のわらじでコロナ禍を乗り切りましょうということです」。ウィズ・コロナの働き方改革。エイケンのコート外の活躍にも注目したい。(記者コラム・木本 新也)

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