田臥勇太 40歳シーズンへ意欲「靴ひも」変革が実を結ぶ

[ 2020年6月5日 05:30 ]

Bリーグ宇都宮・田臥勇太インタビュー(上)

オンラインインタビューに応じた田臥

 Bリーグ宇都宮の田臥勇太(39)がオンラインによるスポニチ本紙のインタビューに応じた。最近2シーズンはケガで長期離脱を強いられ、現在は昨年12月に手術した左膝のリハビリ中。10月開幕予定の20~21年シーズンは40歳で迎える節目のシーズンとなる。日本人初のNBA選手であるパイオニアが、今後のキャリアへの考え方や、コロナ禍による外出自粛生活中の取り組みなどを語った。2回に分けて掲載する。

 19~20年シーズンの田臥は開幕から13試合連続で先発したが、11月に左膝半月板を損傷して離脱を強いられた。12月に手術を受け、現在はリハビリ中。腰痛でリーグ15試合の出場に終わった18~19年に続き不本意なシーズンを過ごした。

 「今は体幹を鍛えたり、可能な範囲で外を走ったりしてリハビリを続けています。ケガ予防のために柔軟性を高めたいので、毎日、朝晩にヨガとストレッチもしますね。ヨガは腰を痛めてからメンテナンスのために始めました。腸腰筋を伸ばすことで腰痛が軽減されたので、膝にも良い効果があるのではと期待しています」

 新型コロナウイルスの状況次第で流動的な部分もあるが、20~21シーズンは10月開幕を予定している。10月5日に40歳の誕生日を迎える田臥にとっては節目のシーズン。スピードの衰えなど体の変化と向き合いながら、プレーの幅を広げることを意識しているという。

 「もちろん体の変化はあります。疲れの抜け方だったり、継続してスピードを出せなくなったり。年を重ねるとはそういうことだと思う。若い選手と同じように動き回れるわけではないので、いかに質の高いプレーをするかを意識しています。体が動いて自分で何とかして解決するのとは違うステージ。仲間を使ったりして、プレーの幅を広げることが重要になる。経験を積まないと分からなかったバスケの奥深さ、楽しさがあります」

 19~20年シーズン限りで折茂武彦(50)が現役を引退。サッカーの三浦知良(53)ら長く現役を続けるアスリートもいるが、今の田臥は先を見据えていない。

 「長く続けることがどれだけ凄いかは自分が年を重ねることで、より分かるようになった。折茂さんは偉大な先輩だと改めて感じています。自分のキャリアがどうなるかはまだ分からない。最近2シーズンは思うようにプレーできていないので、まずは次の1年を大事にしたい。来季しっかり戦えれば、まだ現役を続けたい気持ちになると思う。根本には自分がバスケを楽しんで、それが見ている人に伝わればいいなという思いがある。そこは大事にしたい」

 外出自粛中にひそかに取り組んでいることがある。バスケットシューズの靴ひもの結び方にこだわりがあり、これまでは両足を履くのに約7分を要した。現在は時間短縮に向けて奮闘中。5分以内を目標に自宅で靴を履いたり脱いだりを繰り返す。

 「靴ひもを結ぶのに時間をかけるようになったのは11~12シーズンに踵(かかと)のケガをしてからです。甲や踵の収まりが悪かったり、左右の締め付け方が違うと気持ち悪い。試合中に気になり、ハーフタイムがひもを結び直すだけで終わることもある。いろいろ微調整していると、時間がかかってしまう。(チームメートの)ライアン(ロシター)が時間を計ったことがあり、7分と言っていました。結ぶ時はずっと同じ姿勢で体に負担がかかる。パフォーマンスを上げるために時間をかけているのに、本末転倒。5分ぐらいでできるようにしたくて、今、家で挑戦しています。変ですよね?」

 ◆田臥 勇太(たぶせ・ゆうた)1980年(昭55)10月5日生まれ、横浜市出身の39歳。能代工(秋田)時代に総体、国体、選抜の3冠を史上初めて3年連続で達成。卒業後は米ブリガムヤング大ハワイ校に留学。02~03年にはスーパーリーグのトヨタ自動車でプレーして新人王。03年に渡米し、04年にNBAサンズと契約し、4試合に出場するなど日本人初のNBA選手となった。宇都宮ブレックス所属。1メートル73、76キロ。血液型A。

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