ケイリン五輪代表・新田 金ペダル踏む!「目指すのはてっぺん」

[ 2020年6月5日 05:30 ]

自転車トラック競技の五輪代表発表会見に臨む脇本(右)と新田(c)More CADENCE
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 日本自転車競技連盟は4日、トラック種目の東京五輪日本代表6選手を発表した。日本発祥の種目ケイリンの男子は新田祐大(34)、脇本雄太(31)=ともに日本競輪選手会=を選出。00年シドニーから五輪の正式種目に採用されながら、日本勢は銅メダルが過去最高成績。2大会ぶりの五輪となる新田は地元開催の大舞台で、悲願の金メダル獲得を誓った。

 求道者の雰囲気を漂わせる新田には、覚悟と責任があった。昨年の世界選手権では銀メダル。順当に2度目の五輪代表に選出され、オンラインでの会見に臨んだ34歳は「東京五輪は、日本人なら誰でも憧れる舞台。日本発祥であるケイリンでの選出は非常に誇り高い」と語った。

 福島・白河高時代の師にあたる班目秀雄氏(76)は、64年東京五輪のタンデムスプリントに出場したオリンピアン。その影響も受けた新田は「熱い思いを燃やしてきた」という。師弟で東京の大舞台に立つことになった直後には、師に電話で報告。班目氏は「やることをしっかりやっていた。決まってようやく落ち着けたんじゃないかな」と喜んだ。

 00年シドニー大会以来、ケイリンのメダルは08年北京で永井が獲得した銅メダルのみ。トラック種目の中野浩一強化委員長は「日本の自転車で、日本の選手が、日本で金メダルを獲るという目標に向かう」と息巻いた。連盟とブリヂストンで日本製の自転車を共同開発しており、力強い後押しもある。

 五輪の1年延期もチャンスと捉えている。延期発表直後はモチベーションが低下したというが、家族やブノワ・ベトゥ短距離コーチらの激励に奮起。国内では群を抜く爆発的なスピードだけでなく、持久力など苦手な部分の底上げも図る。「必死に自転車のペダルだけをこぎ続けたい。目指すのは、てっぺん。そこにたどり着けるように」。新たな挑戦がこの日、始まった。

 ▽ケイリン トラック6周で最終スプリントで順位を争う。最大7選手が横一列に並んでスタート。最初の3周は選手の風除けとなるペーサーが時速30キロで先導。最大50キロまで上げ、残り3周で本格的なスプリントレースが展開される。1回戦からトーナメント形式で行われる。

 ▽スプリント 1回戦から1対1で行われる個人戦。同時にスタートし、3周の先着順を競う。序盤の2周は空気抵抗を巡る駆け引きが繰り広げられ、フェイントや停止状態になることもある。準々決勝以降は3本勝負で、2本先取した選手が勝ち上がる。

 ◆新田 祐大(にった・ゆうだい)1986年(昭61)1月25日生まれ、福島県出身の34歳。白河高―日本競輪選手会。19年世界選手権ケイリン2位。19~20年シーズンにW杯のチームスプリント2連勝。05年競輪デビュー、G18勝。1メートル72、86キロ。

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