日本外国特派員協会会長「おわび申し上げる」 コロナデザイン五輪ロゴ取り下げ表明 月刊誌編集長は辞任

[ 2020年5月21日 11:44 ]

日本外国特派員協会の月刊誌に掲載された、東京五輪の大会エンブレムと新型コロナウイルスのイメージを掛け合わせたデザイン(同協会のホームページより)
Photo By 共同

 日本外国特派員協会(FCCJ)の月刊誌「NUMBER 1 SHIMBUN」4月号の表紙に東京五輪の大会エンブレムと新型コロナウイルスのイメージを掛け合わせたデザインが掲載された問題について、同協会のカルドン・アズハリ会長が21日、オンラインで会見した。

 アズハリ会長は「日本の法律における著作権上の問題を懸念している。議論は表現の自由ではなく、著作権を巡る問題」と強調。弁護士や法律家に相談したところ「日本での我々の立場は優位でないと助言を受けた」と明かし、理事会メンバーによる議論でデザインの取り下げを決めたと表明するとともに「今回の問題で不快な思いをされた各方面の方におわびを申し上げる」と謝罪した。月刊誌は既に5月号が発行されていることもあり、会員から回収するなどの措置は取らず、デザインをホームページから削除するという。また、「NUMBER 1 SHIMBUN」の編集長が辞任したことも明らかにした。

 問題のデザインについては東京五輪・パラリンピック組織委員会が先週に把握。「新型コロナウイルスで世界中に多大な被害がもたらされている中、大会エンブレムと関連づけたデザインを掲載したことは誠に遺憾」とし、FCCJへ取り下げを要請。大会エンブレムに依拠したデザインは明らかで著作権の侵害にもあたると指摘し、「多くの人々への感情や、大会を目指すアスリートへの配慮を欠いた行為。FCCJ自らの品位もおとしめる」と批判していた。

 会見に参加したFCCJ会員からは、決定に対し「著作権の問題なら、なぜ謝罪するのか」「(組織委員会は)要旨を理解していない。これは風刺、芸術であると強調したい」「欧米では考えられない」「報道の自由として問題化すべきだ」など不満が続出。東日本大震災の被害が残る中、開催を決めた東京五輪にはそもそも問題があると、論点をすり替えたような指摘もあった。アズハリ会長は「日本では著作権に関する規制が厳しい」と説明し、月刊誌についてこれまで理事会が検証した例はなく、編集に携わるプロに全て任せていることも明らかにした。

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