藤田寛之の“急がば回れ!”上達講座【第1回 1Wショットの考え方】

[ 2020年4月3日 12:00 ]

直立した姿勢から1Wを背中側に持ってくる藤田寛之プロ
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 50歳を超えてもレギュラーツアーで賞金シードを獲得し続けている藤田寛之プロ。恵まれた体ではないのに、第一線で活躍できる理由は、地道な練習にあります。決して付け焼き刃ではなく、地に足の着いた練習で、年齢に関係のない安定したプレースタイルを築き上げました。この連載では、その考えに基づいた藤田流ゴルフ論や練習方法を紹介します。進行役は遠心力打法で注目されている新進気鋭のティーチングプロのジミー常住氏が務めます。今回のテーマは、1Wショットの考え方です。

 常住 アベレージゴルファーはなかなか狙ったところにボールを打てませんが、気をつけるポイントを教えて下さい。

 藤田 ボールが思わぬ方向に曲がってしまうのは、考え過ぎだからだと思います。最近のドライバーは直進性が高いので、アウトサイドインやインサイドアウトといったスイング軌道にこだわらず、クラブフェースをアドレスの位置に戻してくることだけを考えるべきでしょう。

 常住 そのためにはどうしたらいいですか?

 藤田 クラブを腰の高さで正しく握ったら、上体を起こして真っ直ぐに立ちます。そこから剣道の“お面”のように両手を頭上まで動かし、シャフトを背中に着けるぐらいのつもりで1Wを後方へ持っていきます。次に、両手を元の位置に戻しながら、クラブヘッドが地面に着くように真っ直ぐ下ろします。これで体の軸が真っ直ぐな状態になりました。この構えができていれば、インパクトでフェースを元に戻せる確率が高くなります。

 常住 体の軸が曲がっているとどうなります?

 藤田 右に傾いていると、フェースが開いて下りてくるので右に曲がりますし、左に傾いていると、フェースが被ってくるので左へ飛んでいきます。

 常住 体の軸を傾けないことが大切なんですね。

 藤田 傾いていなければ、体の左右にあるスイングプレーンを意識できます。あとは、そのプレーンにクラブを乗せることだけを考えてスイングできれば、クラブがボールを真っ直ぐ飛ばしてくれます。

 常住 左右にハザードがあると、ついそちらの方へ打ってしまう人が少なくありません。

 藤田 この場合、あえて曲がる球を打ってもいいでしょう。例えば、右サイドが危険なときは、右サイドを向いて構えます。ダウンスイングで上体が左サイドに突っ込むとフェースが開くので、頭を残し、ベタ足上体のまま、体を向けた方向にクラブを振り抜きます。すると、フック回転がかかり、右サイドを回避できます。

 常住 すると、左サイドが危険なときは左サイドを向くわけですね?

 藤田 そうです。左サイドを向いて、左に振り抜くことができれば、ボールに右回転がかかり、左サイドを回避できます。

 常住 アベレージゴルファーの多くは逆の考え方をしています。

 藤田 右サイドが危険だからといって、左サイドを向くと、どんどんボールが右へ曲ってしまうので、結果的に危険サイドへ行ってしまうんです。左サイドが危険な時も同じ理論です。それがゴルフの本質ですね。

 常住 なるほど。真っ直ぐ打つ球とあえて曲げる球を使い分ければ、攻め方も広がりますね。

 藤田 最初は難しいと感じるかもしれませんが、頭が理解し始めると体も動くようになります。我慢強く練習することをお勧めします。(取材協力=千葉・きみさらずゴルフリンクス)

 ◆藤田 寛之(ふじた・ひろゆき)1969年(昭44)6月16日生まれの50歳。福岡県出身。15歳でゴルフを始め専修大を経て92年プロ入り。97年サントリーオープンでツアー初V。12年には年間4勝をマークし賞金王に輝く。20代は1勝だったが、30代で5勝、40代で12勝と年齢を重ねるごとにプレーヤーとしての凄みを増している。昨年は優勝こそなかったものの、賞金ランク18位で23年連続賞金シードを獲得。1メートル68、70キロ。

 ◆ジミー・常住=本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれの38歳。東京都出身。5歳でゴルフを始め米マーセッド・カレッジ留学を経て、12年日本プロゴルフ協会(PGA)の指導者ライセンスを取得。1メートル70、70キロ。

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