ラグビー日本選手権、史上初の中止 W杯余熱期待の年も…シーズン終了

[ 2020年4月3日 05:30 ]

パナソニック・稲垣
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 日本ラグビー協会は2日、新型コロナウイルスによる影響拡大を受け、5月23、30日に予定していた第57回日本選手権を中止すると発表した。正月の風物詩で、新日鉄釜石と神戸製鋼が7連覇を果たした日本選手権の中止は初めて。既にトップリーグ(TL)も中止となり、W杯後の盛り上がりが期待された19~20年シーズンは終了を迎えた。

 日本協会はTL4強が出場予定だった今季の開催方法について今月中旬をめどに決めるとしていた。だが、TLの太田治チェアマンによると、プロ野球やJリーグで感染者が相次ぐ現状から「選手に不安が広がり、各チームからも早く判断してほしいとの要望が多かった」と明かした。

 太田チェアマンはまた、来季のTL開幕が「基本的には年明けからと考えている」と来年1月になるとの見通しを示した。各チームには既に伝達済みで、参加チーム数など形式は今後検討する。カップ戦などのプレシーズン大会を「できれば秋ぐらいにやりたい」とも明かしたが、コロナウイルスの状況次第で日本代表などの国際試合の開催時期が変わる可能性もあり、流動的だとした。

 《稲垣「また皆さんの前で」、松島「外出必要最低限に」》シーズン、日本選手権まで中止となり、W杯日本代表勢がツイッターで心境を語った。パナソニックのプロップ稲垣は「またラグビーが皆さんの前でできる日がくることを祈ります。できることを続け、コロナに打ち勝とうぜ」と呼び掛け、今季終了後にフランス・リーグへ移籍するサントリーのバックス松島は「一人一人の行動が未来を変えます。外出は必要最低限にしていきましょう!」とつづった。

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