しぶこ育てた名コーチ・青木翔のらくらく上達講座(2)

[ 2020年1月17日 12:00 ]

杖代わりに左手にロングアイアンのヘッドを、右手に8Iを持ち右手1本でボールを打つ青木翔コーチ
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 渋野日向子のスイングコーチを務める青木翔氏の特別講座。2回目のテーマは、クラブヘッドを走らせて、ボールを上げるドリルの実践です。スライスを矯正し、ミート率アップにもつながるので試して下さい。「芯に当たらない」「ロフト通りに球が上がらない」という人にお勧めです。ポイントは“右肘の使い方”。うまく使えないと、ミスショットの原因にもなります。この機会に正しい右肘の使い方をマスターしましょう。

 アベレージゴルファーが犯しがちなミスとして、バックスイングで体が右に流れる、ダウンスイングで上体が目標方向に突っ込む、左腰が後ろに引けるなどの動きがあります。その結果、スライスが出たり、当たり損ねのミスショットをしがちです。そのような悪い動きを防ぐためにお勧めしたいのが“左手で杖をついて、右手でボールを打つドリル”です。これは、スイングづくりの基本ドリル第2弾であり、杖をつく代わりに、誰かに手を握ってもらっても構いません。

 アベレージゴルファーの場合、ダウンスイングで上体が起き上がることもミスショットの原因ですが、その動きを防ぐ上でもこのドリルは有効です。方法は以下の通りです。

 まず、自分が持つ最も長いアイアンのクラブヘッドを左手で握り、ボールの左斜め上10センチほどのところにグリップエンドを着けます。シャフトが傾かないように、できるだけクラブを垂直にキープしましょう。右手には8Iを持ちますが、グリップとシャフトの境目近くを握ります。スタンスは肩幅程度です。

 ボールはドライバーショットと同程度の位置にティーアップします。右手で8Iをトップ・オブ・スイングまで上げたら、ダウンスイングに移りましょう。曲げていた右肘をインパクトまでにスムーズに伸ばすことができれば、ヘッドが走るようになります。

 ダウンで右肘をうまく伸ばせない人は、ダウンスイングで飛球線後方に向かってクラブを放り投げるイメージを持つことです。このとき、右手の親指が真下を向くぐらいまで手首を返すイメージで打つと、クラブフェースが開いて下りてこないため、スライスを防げます。右手を胸の高さで止めると、甲とバックフェースが正面を向く形になるのが正解です。

 インパクト後は、加速したクラブを自分の左脇腹に向かって振り抜きましょう。腕が体の左サイドに巻きつくイメージです。

 このドリルを10球連続で行ったら、試しに普通の打ち方で1球打ってみます。きちんとボールを捉えたらもう1球打ち、ミスしたらまたドリルに戻ります。何回か繰り返すうちに、右肘のリリースや右手首の使い方が理解できるようになり、それを実際のスイングに生かすことができれば、ショットの精度は一気に上がります。

 インパクトでは、両手がボールよりも前にあるハンドファーストの形で迎えると、ボールを前に押し出せるエネルギーを使うことが可能です。それにプラスして、ボールに加わるバックスピンの量を増やして上に上げるエネルギーが加わるため、高くて強い弾道を打てるようになります。

 毎日練習場で15分ほど試してほしいところですが、それが無理ならば、ボールを打たなくてもいいので、自宅でこのドリルを繰り返しましょう。(取材協力=兵庫・樫山ゴルフランド)


 ◇青木 翔(あおき・しょう) 1983年(昭58)3月28日生まれ、福岡県出身の36歳。福岡大卒。11年からジュニアの指導を行い、12年に「AOKI SHO GOLF ACADEMY」を設立。USGTF公認ティーチングプロ資格保持。ジュニアやプロ育成に注力し、18年から渋野日向子とコーチ契約を結ぶ。家族は夫人と長男。1メートル81、77キロ。

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